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2010

光塩女子2010【4】 ☆数の性質・各位の数の和を利用する☆


整数には次のような性質があります。
 
【性質1】 
それぞれの位の数の和が9の倍数となるとき、その整数は9の倍数である。
 
【性質2】
「右から奇数番目の位の数の和」と「右から偶数番目の位の数の和」の差が11の倍数となるとき、その整数は11の倍数となる。
 
このとき、次の各問いに答えなさい。
 
(1)
111111111は99の倍数ですか。99の倍数であれば○を、そうでなければ×を記入しなさい。
 
(2)
7けたの整数26□△607について、□と△にあてはまる数の組を考えます。ただし、□と△には、0から9までの整数が入り、□は△より大きいとします。また、答えが□=1、△=0の組と□=2、△=1の組の場合、解答は(□・△)=(1・0)、(2・1)と書くことにします。
 
① 26□△607が9の倍数になるとき、□と△にあてはまる数の組をすべて答えなさい。
 
② 26□△607が99の倍数になるとき、□と△にあてはまる数の組をすべて答えなさい。
 
 
※ 続きを見る場合は、下の「解説はこちらから」をクリック!

 


(1)
まずは問題文に書かれている「9の倍数」と「11の倍数」の条件の意味を確認するため、7けたの整数「8390844」で実際に調べてみます。
 
「8390844」に使われている7個の数の和を求めてみると、次の図のように36になります。
 
このとき、36は9の倍数なので、7けたの数「8390844」は9の倍数であることが分かります。
 
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。

koen401.png




次は「8390844」の奇数番目の位と偶数番目の位にある数の和をそれぞれ求めてみると、
 
・奇数番目の位の和→8+9+8+4=29
・偶数番目の位の和→3+0+4=7
 
となります(下の図)。

koen402.png







このとき、29-7=22は11の倍数になっているので、7けたの数「8390844」は11の倍数です。
 
つまり、「8390844」は9と11の公倍数なので、9×11=99の倍数であることが分かります。
 
【ここからが本題】
 
さっきの例と同じように、9けたの数「111111111」が9の倍数と11の倍数の条件に合っているかどうかを調べてみます。
 
次の図のように、「111111111」の各位に使われている数の和を求めてみると9になります。
 
9はもちろん9の倍数なので、「111111111」は9の倍数であることが分かります。
 
koen403.png




次は「111111111」の奇数番目の位と偶数番目の位にある数の和をそれぞれ求めてみると、
 
・奇数番目の位の和→1+1+1+1+1=5
・偶数番目の位の和→1+1+1+1=4
 
となります(下の図)。

koen404.png






このとき、5と4の差である1はどう考えても11の倍数ではないので、9けたの数「111111111」は11の倍数ではありません。
 
つまり、「111111111」は9の倍数だけど11の倍数ではないことが分かったので、99の倍数ではありません。
 
したがって、解答らんには「×」と書き込みます。
 
 
(2)の①
 
7けたの数「26□△607」に使われている各位の数の和を求めてみると、次の図のように「21」「□+△」になります。

koen405.png








上の図の□と△にはそれぞれ0から9までの数字があてはまるので、「□+△」の答えは最大で9+9=18になります。
 
したがって、「21」と「□+△」との和を9の倍数にするには、「□+△」の答えが27-21=6の場合36-21=15の場合の2通りが考えられます。
 
□は△よりも大きいことに気をつけながら、□+△=6と□+△=15になる組み合わせを考えてみると、
 
・□+△=6になる場合→(□・△)=(6・0)、(5・1)、(4・2)
・□+△=15になる場合→(□・△)=(9・6)、(8・7)
 
となるので、答えは(□・△)=(6・0)、(5・1)、(4・2)、(9・6)、(8・7)の5組になります。
 
 
(2)の②
「26□△607」が9の倍数と11の倍数の条件を両方とも満たしていれば、9×11=99の倍数であることが証明できます。
 
さっきの問題で□と△にいくつをあてはめれば9の倍数になるのかを確認したので、今度は11の倍数にするための条件を確かめてみます。
 
まずは「26□△607」の奇数番目の位と偶数番目の位にある数の和をそれぞれ求めてみると、
 
・奇数番目の位の和→2+6+7+□=15+□
・偶数番目の位の和→6+0+△=6+△
 
となります(下の図)。

koen406.png








この「15+□」と「6+△」の差が11の倍数であれば、「26□△607」は11の倍数になります。
 
□と△にはそれぞれ0から9があてはまるので、「15+□」の最大値は15+9=24、「6+△」の最小値は6+0=6となります。
 
つまり、「15+□」と「6+△」の差は最も大きい場合でも24-6=18なので、この2つの数の差が11の倍数になるのは、次の図のように「15+□」と「6+△」の差が11になるときしかありえません。
 
※ 次に大きい11の倍数は11×2=22。でもそれだと18より大きいのでアウト。

koen407.png





ただ、この図だと□と△との関係がちょっと分かりにくいかもしれないので下の図のように書きかえてみると、□と△との差(図の緑色の部分)は17-15=2であることが分かります。

koen408.png





さっきの問題で、(□・△)=(6・0)、(5・1)、(4・2)、(9・6)、(8・7)の5組のとき、「26□△607」は9の倍数になることが分かりました。
 
その5組の中で、□と△との差が2になるものを選べば「26□△607」が11の倍数の条件も満たすので、答えは(□・△)=(4・2)になります。

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