ある整数aをb回かけた数の一の位の数を<a・b>と書くことにします。たとえば、3×3×3×3=81なので<3・4>=1となります。これについて、次の問いに答えなさい。
(1)
<<2・2>・3>を求めなさい。
(2)
xは1以上2011以下の整数とします。<7・x>=3となる整数xは何個ありますか。
(3)
yは1以上2011以下の整数とします。<4・y>+<y・4>=9となる整数yをすべて足し合わせるといくつになりますか。
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(1)
<2・2>は2を2回かけた答えの一の位なので、2×2=4です。
つまり、<<2・2>・3>=<4・3>なので、次は4を3回かけ合わせてみると、4×4×4=64となります。
求めたいのはそのときの一の位の数なので、答えは4です。
(2)
<7・x>=3は「7をx回かけた答えの一の位が3となるとき」を表しています。
とりあえず、7を複数回かけ合わせた答えの一の位の規則性を調べてみると、次の図のように「7→9→3→1」の繰り返しであることが分かります。
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2011÷4=502余り3なので、xに1から2011までの整数をあてはめたとき、答えの一の位は「7→9→3→1」が502回繰り返された後、「7→9→3」で終わります。
したがって、答えの一の位が3となる場合は全部で502+1=503回あります。
(3)
<4・y>は「4をy回かけた答えの一の位」を表しているので、次の図のように4を複数回かけ合わせた答えの一の位の規則性を調べてみると、
・4を奇数回かけたとき→答えの一の位は4
・4を偶数回かけたとき→答えの一の位は6
となることが分かります。
つまり、<4・y>の答えは4または6のどちらかなので、
・<4・y>=4のとき→<y・4>の答えは9-4=5
・<4・y>=6のとき→<y・4>の答えは9-6=3
となります(次の図参照)。
<y・4>は「yを4回かけた答えの一の位」を表しているので、とりあえず「1×1×1×1」から「9×9×9×9」の答えの一の位を調べてみると、一の位が5となるときはあります(5×5×5×5のとき)が、3となるときはありません。
さっきの図で<y・4>の答えは3と5のどちらかであることが分かっていたのですが、実際には<y・4>=3となることはあり得ないので、<y・4>=5であることが確定します。
※ <y・4>=5のyには5があてはまる。5を何回かけても答えの一の位は5。
つまり次の図のように、yには1から2011までの整数のうち、一の位に「5」がつく整数(たとえば5とか15とか235とか1475とか) があてはまり、
・<4・y>→4を奇数回かけることになるので、答えの一の位は必ず4
・<y・4>→一の位に5がつく数を4回かけるので、答えの一の位は必ず5
となることから、<4・y>+<y・4>=4+5=9となります。
つまり次の図のように、yには「5→15→25→・・・→1995→2005」のように、最小の5から10ずつ増やして2005まで進んだところまであてはまります。
(2005-5)÷10=200、200+1=201個なので、yにあてはまる数は最小の5から最大の2005まで201個あります。
※ 植木算の考え方。5と2005は両端。200は間の数。両端も含めるから個数は+1。
以上から、yにあてはまるのは5から2005までの一の位に5がつく201個の整数なので、その和は(5+2005)×201÷2=202005になります。
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