11/11
Fri
2011
(1)
たとえば次の図のように、いちばん左上のマスに「1」をあてはめたとき、
・右と下のマス→隣り合うマスの数の差は3以下なので、「2・3・4」のいずれか
・ななめ下のマス→左と上のマスの数との差が3以下であればなんでもOK
なので、使われた数の差をなるべく小さくするために、「1」の右と下には「2」を、そしてななめ下には左上と同じく「1」をあてはめておきます。
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さっき「2」をあてはめたマスの右と下には、次の図のように「1」をあてはめます。
また、さっき「1」をあてはめたマスの右と下には「2」を、そしてななめ下には「1」をあてはめます。
すると、これまでに埋めたすべてのマスは「1」または「2」のどちらかが使われていることが分かります。
つまり、いちばん左上のマスを「1」とした場合、次の図のように、
・「1」の上下と左右は「2」
・「2」の上下と左右は「1」
というパターンですべてのマスが埋まるので、使われている数の差を2-1=1に抑えることができます。
なお、使われている数の差が最小となるのは、上の図のように「1と2」を使った場合でももちろんOKですが、「2と3」や「3と4」、あるいは「100と101」のように、2つの数の差が1となる組み合わせなら何でもOKです。
(2)
たとえば次のような、A~Dの4マスの図があるとして、Dの数をAよりもなるべく大きくするには、
・BとCのマス→Aよりも3大きい数をあてはめる
・Dのマス→BとCよりも3大きい数をあてはめる
という流れで数を決めればOKです。
※ このとき、DはAよりも3+3=6大きい数になる
そのルールに従って、次の図のいちばん左上のマスに「1」をあてはめてから、右と下のマス、ななめ下のマスにあてはめる数を決めていくと、
・右と下のマス→どちらも1+3=4をあてはめる
・ななめ下のマス→左と上に「4」があるので、4+3=7をあてはめる
という感じになります。
左上に「1・4・4・7」ができた後は、次の図のように2か所の「4」を基準として、
・「4」の右と下のマス→どちらも4+3=7をあてはめる
・「4」のななめ下のマス→左と上に「7」があるので、7+3=10をあてはめる
という感じでマスの数字を埋めていきます。
そんな感じですべてのマスを数字で埋めていくと、次のような図になって完成します。
なお、完成した図のいちばん右下にあるマスの数は、いちばん左上にあるマスの数より31-1=30大きくなっているはずです。
また、いちばん左上にあるマスの数から3ずつ大きい数が、ななめに連続して並んでいることも分かると思います。
(3)
36個のマスをすべて異なる数字で埋めるためには、たとえば「1から36」までの36種類の数字を1個ずつ使えばOKです。
しかし、さっきの問題で確認したように、問題文のルールに従ってマスを埋めていくと、いちばん小さい数といちばん大きい数の差が最大でも30までしか許されないので、1から36までの数字を1個ずつ使うことは不可能です。
※ 36-1=35なので、「差が最大でも30まで」という条件に反している。
そういったことをふまえて模範解答を作成してみると、
すべてのマスに異なる数を使うためには36種類の数字が必要だが、実際には最小の数と最大の数との差が30までしか許されないから。
という感じでOKだと思います。
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