3けたの整数nの各位の数を加え、その和が1けたになるまでその作業を続け、最後の1けたの数を[n]で表すことにします。例えば、[123]→1+2+3=6(作業1回)なので[123]=6、[789]→7+8+9=24→2+4=6(作業2回)なので[789]=6です。
(1) [147]を求めなさい。
(2) [n]=9となるnのうち、最も小さい数と最も大きい数を求めなさい。
(3) 最も作業が多いのは、何回ですか。また、その時の整数nのうち3番目に大きい数を求めなさい。
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(1)
問題文を読んで、ちゃんとルールを理解できたかどうかが問われています。
[147]→1+4+7=12(作業1回目) 2回目の作業を行うと、1+2=3になります。
(2)
この問題、一方の答えが途中で見つかっちゃうから、ちょっと説明しにくいです(笑)
3けたの整数nの百の位をア、十の位をイ、一の位をウとおくと、次の図のア+イ+ウの答えは、最小で1+0+0=1、最大で9+9+9=27になります。
(画像はすべて、クリックすると拡大します)
ん?9+9+9=27って、2回目の作業で2+7=9になりますよね?
しかも、999って間違いなく3けたの中で最大の整数だし・・・
というわけで、あてはまる最大の整数は999に決定です。
【最も小さい3けたの数の求め方】
1回目の作業で[n]=9となる3けたの整数nをなるべく小さくするためには、次の図のアに「1」、イに「0」、そして残りのウには9-(1+0)=8をあてはめます。
つまり、そのときの3ケタの整数は108となります。
(3)
次の図のように1回目の作業の答えの十の位をエ、一の位をオとおくと、ア+イ+ウの答えは最大で27になります。
また、2回目の作業(エ+オ)の答えの十の位をカ、一の位をキとおくと、その答えは次の図のように最大で10になるときがあります。
※ エ+オ=9以下の場合は、2回目の作業で終わり。
そしてエ+オ=10の場合だけ、次の図のように3回目の作業が必要になるのです。
つまり作業は最大で3回までなのですが、そのときは(カ・キ)=(1・0)、(エ・オ)=(1・9)になっている必要があるので、ア+イ+ウ=19になる組み合わせのうち、まずは最も大きい3けたの整数を見つけてみます。
上の図のように、まずはアに9をあてはめます。そして残りのイとウで合計が10になる組み合わせのうち、なるべくイが大きい数になる場合を考えます。
※ 「9イウ」の「イ」を大きい数にする→3けたの整数も自然と大きくなる
この場合に考えられるイとウの組み合わせを、イが大きい順に3組目まで確かめてみると、
(イ・ウ)=(9・1)、(8・2)、(7・3)
となっています。
つまり、この問題の条件にあてはまる3けたの整数のうち、3番目に大きい数は973になります。
※ 最大は991、2番目は982ですね。
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