最初が平らな道、中間が山道、最後が平らな道である全長10kmの徒歩コースがあります。このとき次の問いに答えなさい。
(1)
このコースを、平らな道は毎時6km、山道は毎時4kmで進むとあわせて1時間52分かかります。コース中間の山道は何kmですか。
(2) 最初(1)の速さで進み、ある地点からその後ずっと速さを(1)の半分にして進むと、2時間10分かかります。ただし、速さを変える地点は平らな道の上とします。速さを変える地点は、コースの出発地点から何kmのところですか。
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(1)
この徒歩コースの全体は、だいたい次の図のようになっています。
(画像はすべて、クリックすると拡大します)
平地Aと平地Bそれぞれの長さは分かっていないのですが、どちらも同じ速度で進むので、大まかにいえばこの徒歩コースは「時速6kmで進む平地」と「時速4kmで進む山道」の2つに分けられます。
2種類のものが混ざっていて、合計のきょり(10km)も分かっているのだから、つるかめ算が使えそうです。
これは山道の長さを求める問題なので、「1時間52分すべてを時速6kmで進んだら」と仮定して、次の図のようにつるかめ算を行います。
※ 計算の中に分数が多く出てくるので、画像に変換します。
つまり、山道を進むのに時速4kmで0.6時間かかるので、4×0.6=2.4kmになります。
(2)
問題文の「最初(1)の速さで進み、ある地点からその後ずっと速さを(1)の半分にして進む」という部分には、2つの意味が込められています。
【速さを平地Aの途中で変える場合】
次の図のように、平地Aは途中から時速3km、山道はすべて時速2km、平地Bはすべて時速3kmになります。
この場合、山道2.4kmを進むのにかかる時間は2.4÷2=1.2時間=1時間12分なので、残りの10-2.4=7.6kmを、2時間10分-1時間12分=58分かけて進むことになります(次の図)。
上の図の□時間を求めるために、「58分すべて時速3kmで進んだら」と仮定して、次の図のようにつるかめ算を行ってみると・・・
つるかめ算をやったら、時速6kmで進んだ(速さを変える前の)平地は9.4kmになりました。
でも、この答えは明らかにおかしいですよね。だって、平地の合計は7.6kmしかないんですから(笑)
なぜ答えがおかしくなるのか?それはたぶん、速さを変えた地点が平地Aではなく平地Bの途中にあるからだろうと予想できます。
【速さを平地Bの途中で変える場合】
次の図のように、平地Aはすべて時速6km、山道はすべて時速4km、平地Bは途中から時速3kmになります。
この場合、山道2.4kmを進むのにかかる時間は2.4÷4=0.6時間=36分なので、残りの10-2.4=7.6kmを、2時間10分-36分=1時間34分かけて進むことになります(次の図)。
上の図の□時間を求めるために、「1時間34分すべて時速3kmで進んだら」と仮定して、また次の図のようにつるかめ算を行ってみると・・・
ただし、実際には平地Bで速さを変えた地点の前に山道が2.4kmあるので、出発地点から速さを変えた地点までのきょりは、5.8+2.4=8.2kmになります。
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