1から50までの整数をすべてかけ合わせた数をAとします。次の図の計算のようにAを「3、5、7、9、3、5、7、9、・・・」の順に繰り返し割っていくとき、初めて割り切れなくなるのは3、5、7、9のうち、どれで割ったときですか。
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1から50までをかけ合わせてできた整数Aを3、5、7、9で1回ずつ割るとき、
・3で1回割る→Aの中にある3が1個消える
・5で1回割る→Aの中にある5が1個消える
・7で1回割る→Aの中にある7が1個消える
・9で1回割る→9=3×3なので、Aの中にある3が2個消える
となることから、「3→5→7→9」の順に1回ずつ割ると、Aから3が1+2=3個、5と7が1個ずつ消えます(消える=約分みたいなイメージ)。
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1~50をかけ合わせた整数Aの中には、「3の倍数」、「3×3=9の倍数」、「3×3×3=27の倍数」という3種類の「3の倍数グループ」があり、
・50÷3=16余り2なので、下の図のアは16個
・50÷9=5余り5なので、下の図のイは5個
・50÷27=1余り23なので、下の図のウは1個
となることから、1~50をかけ合わせた整数Aの中には、3が全部で16+5+1=22個含まれています。
********* ちょっと補足 **********************************
たとえば18を素数の積で表すと「2×3×3」となるので、18には3が2個含まれています。
そのうちの1個目は「3の倍数」として上の図のアにあてはまり、2個目は「9の倍数」として上の図のイにあてはまります。
********* 補足おしまい **********************************
また、1~50をかけ合わせた整数Aの中には、「5の倍数」、「5×5=25の倍数」という2種類の「5の倍数グループ」があり、
・50÷5=10なので、下の図のアは10個
・50÷25=2なので、下の図のイは2個
となることから、1~50をかけ合わせた整数Aの中には、5が全部で10+2=12個含まれています。
そして、1~50をかけ合わせた整数Aの中には、「7の倍数」、「7×7=49の倍数」という2種類の「7の倍数グループ」があり、
・50÷7=7余り1なので、下の図のアは7個
・50÷49=1余り49なので、下の図のイは1個
となることから、1~50をかけ合わせた整数Aの中には、7が全部で7+1=8個含まれています。
つまり次の図のように、1~50をかけ合わせた整数Aの中には、3が22個、5が12個、そして7が8個含まれています。
そして、それらの在庫は整数Aを「3→5→7→9」の順に1回ずつ割るごとに、3が1+2=3個、5と7が1個ずつ消えていきます。
とりあえず、整数Aを「3→5→7→9」の順に7回割ってみると、
・3→3×7=21個使うので、残りは22-21=1個
・5→7個使うので、残りは12-7=5個
・7→7個使うので、残りは8-7=1個
となるので、次の図のように3と7の在庫がギリギリまで減ってしまいます。
再び「3→5→7」の順に割った時点で、上の図の「3」と「7」の在庫はついになくなるので、次に9で割ることはできません。
以上から、答えは9で、それは整数Aを「3→5→7→9」の順に割った8回目のときです。
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