ある運動会で6チームが特典を争い、得点の高い順に1位から6位まで順位を決めた結果、その得点は次のようになりました。
・6チームの合計得点は7500点でした。
・1位と2位、2位と3位、3位と4位、4位と5位、5位と6位の得点の差がすべて同じでした。
・2位と3位の得点の合計と、1位と4位と5位と6位の得点の合計の比は2:3でした。
このとき、次の各問いに答えなさい。
(1) 各順位の得点の差を求めなさい。
(2) 6位の得点を求めなさい。
(3) 1位の得点を求めなさい。
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(1)
6位のチームの得点を□点、各チーム間の得点差を①とおくと、1位から6位までの各チームの得点は次のような線分図に表すことができます。
たとえば、5位のチームの得点は6位よりも①だけ多いので「□点+①」、4位のチームはそれよりもさらに①だけ多いので「□点+②」といった感じです。
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上の図を参考にして「2位と3位の得点の合計」と「1位と4位と5位と6位の得点の合計」をそれぞれ求めてみると、
・2位と3位→(□点+④)+(□点+③)=□点×2+⑦
・1位と4位と5位と6位→(□点+⑤)+(□点+②)+(□点+①)+□点=□点×4+⑧
となります。
また、6チームの合計である7500点を2:3に比例配分すれば「2位と3位の得点の合計」と「1位と4位と5位と6位の得点の合計」がそれぞれ分かるので、
・2位と3位→7500×5分の2=3000点
・1位と4位と5位と6位→7500×5分の3=4500点
となることから、「□点×2+⑦=3000点」と「□点×4+⑧=4500点」という2つの式ができます。
「□点×2+⑦=3000点」の式全体を2倍にすると「□点×4+⑭=6000点」となるので、その式と「□点×4+⑧=4500点」を次の図のように並べて消去算っぽく比べてみると、⑭-⑧=⑥が6000-4500=1500点にあたることが分かります。
求めたいのは各順位の得点差(つまり比の①)なので、答えは1500÷⑥=250点になります。
(2)
次の図の比の①が250点なので、比の①+②+③+④+⑤=⑮は、250×⑮=3750点です。
※ 下の図の青い部分の合計が3750点。
つまり、上の図から青い部分をすべて取り、全チームを6位の点数にそろえると7500-3750=3750点になるので、6位の得点は3750÷6=625点です。
(3)
1位の得点は、6位の得点よりも比の⑤だけ多いので、625+250×⑤=1875点です。
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