次の図の【例】のように、計算式□□÷□+□÷□□の6か所の空欄に、1、2、3、4、5、6、7、8、9の9個の数字から6個を入れて、計算します。ただし、同じ数字を2か所以上で用いてはいけません。
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(1) 計算結果が最も大きな整数となるような数字の入れ方を答えなさい。
(2) 計算結果が25となるような数字の入れ方をすべて答えなさい。
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(1)
次の図の「AB÷C」の答えを最大にするには「98÷1=98」とすればOKなのですが、その場合、青い部分の答えが98÷2=49と整数になるため、緑色の「D÷EF」の答えも整数にしないと、計算結果が整数になりません。
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しかし、上の図のDは1けた、EFは2けたの数なので、「D÷EF」の答えが整数となることは絶対にありえません。
※ 「小さい数÷大きい数」の答えは1未満なので、整数になるわけがない。
また、「AB÷C」を「98÷2」としても答えが49で整数となりダメなので、次の図のように「AB÷C」を「97÷2」にしてみると、青い部分の答えは97÷2=48.5になります。
つまり、上の図の「D÷EF」の答えの小数第一位が「5」になれば、計算結果が整数になるので、残りの数「1・3・4・5・6・8」を使ってDがEFの2分の1となる組み合わせを探してみると、「8÷16」のときしかないことが分かります。
※ DがEFの2分の1なら、D÷EF=2分の1=0.5となり、小数第一位に「5」が出てくる。
以上から、計算結果がもっとも大きな整数となる式は、97÷2+8÷16となります。
(2)
さっきの問題で、
・「AB÷C」の答えを整数にすると、計算結果が整数にはならない。
・「D÷EF」の答えは1未満の小数または分数となる。
ことが分かったので、その2つのことを頭の片隅に置きながら問題を解いていきます。
計算結果の25を分数で表すと、1分の25、2分の50、3分の75、4分の100、・・・のようにはてしなく作ることができます。
たとえば「AB÷C」の答えを1分の25にもっとも近い1分の24にするため、次の図のように「AB÷C=24÷1」にしてみると、計算結果を25にするためには「D÷EF」の答えを25-24=1にしなければなりません。
ところが、「D÷EF」の答えは必ず1未満なので、上の図の計算結果が25となることはありません。
そこで、今度は「AB÷C」の答えを2分の50にもっとも近くするため、「AB÷C=49÷2」にしてみると、
・「AB÷C」の答えは49÷2=24.5
・「D÷EF」の答えは25-24.5=0.5
なので、次の図のように「D÷EF」を8÷16にすればOKです。
※ C=2なので、「6÷12」はダメ。A=4なので、「7÷14」もダメ。
また、「AB÷C」の答えを3分の75にもっとも近くするため、「AB÷C=74÷3」にしてみると、
・「AB÷C」の答えは74÷3=3分の74
・「D÷EF」の答えは3分の75-3分の74=3分の1
なので、次の図のように「D÷EF」を6÷18にすればOKです。
※ B=4なので、「4÷12」はダメ。「5÷15」はDとFが同じ数になるのでダメ。
「AB÷C」の答えを4分の100にもっとも近くするには、「AB÷C=99÷4」としたいのですが、それだとAとBが同じ数になってしまうのでアウトです。
そこで、今度は「AB÷C」の答えを2分の50にもっとも近くするため、「AB÷C=98÷4」にしてみると、
・「AB÷C」の答えは98÷4=24.5
・「D÷EF」の答えは25-24.5=0.5
なので、次の図のように「D÷EF」を6÷12にすればOKです。
※ B=8なので、「8÷16」はダメ。C=4なので、「7÷14」もダメ。
「AB÷C」の答えを5分の125にもっとも近くするには、「AB÷C=124÷5」としたいのですが、ABに3ケタの数をあてはめることはできません。
そこで、「AB÷C=98÷5」にしてみると、
・「AB÷C」の答えは98÷5=5分の98
・「D÷EF」の答えは5分の125-5分の98=5分の27
となるのですが、「D÷EF」の答えが仮分数になることはあり得ないので式が作れません。
以上から、計算結果が25となる式は、「49÷2+8÷16」、「74÷3+6÷18」、「98÷4+6÷12」の3通りになります。
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