重さのちがう3種類のコインA、B、Cがあります。これらをてんびんにのせると、B1枚がC3枚とつりあい、A1枚とC1枚がB2枚とつりあいます。
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(1)
3種類のコインA、B、Cの重さの比をもっとも簡単な整数の比で表しなさい。
(2)
箱アにはA、箱イにはB、箱ウにはCがそれぞれ何枚か入っています。ア、イ、ウに入っているコインの枚数の比は2:3:4です。ただし、箱の重さは考えません。
①
てんびんの片方にイを4箱置きました。てんびんをつりあわせるには、もう片方にアとウをそれぞれ何箱置けばよいですか。ただし、アとウは必ず1箱は置きます。
②
イ1箱とB2枚がア1箱とつりあいました。アには何枚のコインが入っていますか。
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(1)
B1枚とC3枚の重さが同じということは、B1枚の重さはC1枚の3倍になるので、B1枚とC1枚の重さの比はB:C=③:①と表せます。
このとき、次の図のようにてんびんの右側にあるB2枚をC6枚に変えてもつりあったままなので、「A1枚とC1枚の重さの合計=C6枚の重さ」であることが分かります。
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ついでに左右の皿からCを1枚ずつ取り除くと、次の図のようにA1枚とC5枚の重さが等しいことが分かるので、A1枚とC1枚の重さの比はA:C=⑤:①と表せます。
つまりA:C=⑤:①、B:C=③:①なので、A:B:C=⑤:③:①になります。
(2)の①
さっき求めたコイン1枚あたりの重さの比であるA:B:C=⑤:③:①を使って、3つの箱それぞれの重さを比で表してみます。
・箱アの重さ→Aが2枚入っているとすると、⑤×2=[10]
・箱イの重さ→Bが3枚入っているとすると、③×3=[9]
・箱ウの重さ→Cが4枚入っているとすると、①×4=[4]
このとき、次の図の左側には箱イが4つあるので、その重さの合計は[9]×4=[36]と表せます。
したがって、右側の皿にも箱アとウを組み合わせて[36]の重さをのせてあげればつりあいます。
箱アの重さは1つあたり[10]、箱ウの重さは1つあたり[4]、そしてどちらも必ず1箱以上は使うので、とりあえず箱アを1つ使った場合から考えてみると・・・
【箱アを1つ使った場合】
残りの重さは[36]-[10]=[26]となり、箱ウ1つの重さである[4]で割り切れないのでダメです。
【箱アを2つ使った場合】
箱ア2つ分の重さは[10]×2=[20]、残りの重さは[36]-[20]=[16]なので、箱ウを[16]÷[4]=4つ置けばOKです。
以上から、右側の皿に箱アを2箱、箱ウを4箱置けばてんびんはつりあいます。
(2)の②
次の図のように、てんびんの右側には箱アが1つのっているので、その重さは[10]と表せます。
このとき、左側の皿の重さの合計も[10]、そして箱イ1つの重さは[9]なので、 [10]-[9]=[1]がB2枚分の重さにあたります。
[1]がB2枚分の重さなら、箱ア1つ分の重さである[10]はB20枚分の重さになります。
コイン1枚の重さの比はA:B=⑤:③なので、B20枚分の重さは③×20枚=60になります。
つまり箱アに入っているAの枚数を□枚とおくと、次の図のように⑤×□枚=60と表せるので、箱アの中にはAが60÷⑤=12枚入っています。
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