A君、B君、C君の3人が、どんぐりを合計512個拾いました。B君とC君が拾った個数の比は5:3でした。A君が拾ったどんぐりの40%をB君に、60%をC君にあげると、B君とC君の個数の比は31:33になります。A君、B君、C君はそれぞれ何個拾いましたか。
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*********** ちょっとだけ前置き ****************************************
この問題には、BとCが拾ったどんぐりの個数を表した「5:3」と、2人がそれぞれAからどんぐりをもらった後の個数を表した「31:33」という2つの比が出てきます。
ただ、この2つは比の1にあたる個数が同じなのかどうか分かっていないので、この後の図では「5:3」を緑色で、「31:33」を赤色で表してみました。
たとえば「5:3」の方は比の1が8個、「31:33」の方は比の1が2個だったりしたら、この2つの比をそのまま足したり引いたりするとひどいことになります。
※ 5+31=36とか33-3=30みたいな計算をしても何の意味もない。
というわけで、ここからの解説は「比の色の違い」に気をつけながら読んでいただけるとありがたい今日この頃でございます。
***********前置きおしまい***********************************************
BとCが拾ったどんぐりの個数は5:3でしたが、次の図のようにBはAの0.4を、CはAの0.6をそれぞれもらったので、Bのどんぐりの数は「Aの0.4+緑色の比の5」、Cのどんぐりの数は「Aの0.6+緑色の比の3」となりました。
それらの個数の比が赤い比の31:33なので、下の図のようにそれぞれ「Aの0.4+緑色の比の5=赤い比の31」、「Aの0.6+緑色の比の3=赤い比の33」と表せます。
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5と3の最小公倍数は15なので、次の図のようにBのどんぐりの個数を表す式は3倍、そしてCのどんぐりの個数を表す式は5倍して、2つの式の緑色の比をそろえてみます。
すると、下の図の「Aの3」と「Aの1.2」との差である「Aの1.8」が、赤い比の165-93=72にあたることが分かります。
72÷1.8=40なので、Aの1(つまりAが最初に拾ったどんぐりの個数の割合)は赤い比の40にあたります。
A=赤い比の40であることが分かったので、次の図の「Bのどんぐりの個数」を表す式にそれをあてはめてみると、「A×0.4」の部分は40×0.4=赤い比の16となります。
つまり「赤い比の16+緑色の比の5=赤い比の31」なので、緑色の比の5を赤い比で表すと、31-16=15となることが分かります。
※ Aの最初のどんぐりの個数が赤い比の40なら、Bの最初のどんぐりの個数は赤い比の15となる。
次の図の「Cのどんぐりの個数」を表す式でも同じように計算してみると、「A×0.6」の部分は40×0.6=赤い比の24となります。
「赤い比の24+緑色の比の3=赤い比の33」なので、緑色の比の3を赤い比で表すと、33-24=9となることが分かります。
※ Aの最初のどんぐりの個数が赤い比の40なら、Cの最初のどんぐりの個数は赤い比の9となる。
つまり次の図のように、Aの最初の個数は赤い比の40、Bの最初の個数は赤い比の15、そしてCの最初の個数は赤い比の9と表せるので、その合計である40+15+9=64が、どんぐりの合計である512個にあたります。
赤い比の1は512÷64=8個なので、Aの拾った個数は8×40=320個、Bの拾った個数は8×15=120個、Cの拾った個数は8×9=72個になります。
【補足】
AからBとCに渡した個数を0.4:0.6=2:3と表して解いてもOKなのですが、それだと比が3種類になってややこしさが増してしまうので、この解説では比に直しませんでした。
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