中学生の兄と小学生の弟が電車に乗って美術館に出かけました。出かけるときの所持金は、兄が弟のちょうど2倍でした。往復の電車賃も、兄が弟のちょうど2倍でした。美術館では、入館料として兄は弟より300円多く支払い、弟はおみやげに100円の絵はがきを1枚買いました。帰ったときの2人の所持金は、兄が弟のちょうど5倍で、兄が弟に100円わたすと等しくなりました。弟が支払った美術館の入場料は( )円です。
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まずは2人が家に帰ったときのそれぞれの所持金から求めてみます。
美術館から帰宅したとき、兄の所持金は弟の5倍になっていたので、次の線分図のように兄の所持金は5めもり、弟の所持金は1めもりとなります。
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その2人の所持金をそろえるには、2人とも(5+1)÷2=3めもりにすればOKなので、次の図のように兄は弟へ5-3=2めもり分のお金を渡してあげます。
つまり、上の図の2めもりが100円なので、帰宅後の弟の所持金である1めもりは100÷2=50円、そして兄の所持金は50×5=250円になることが分かります。
ここからは、弟の美術館の入場料を□円、弟の電車賃を①とおいて、2人の最初の所持金をそれぞれ表してみます。
※ 兄の電車賃は弟の2倍なので、弟の電車賃は①、兄の電車賃は②と表します。
【弟の最初の所持金】
帰宅するまでに弟が払ったお金は、絵はがき代の100円、美術館の入場料□円、そして電車賃の①なので、最初の所持金は50円+100円+□円+①=150円+□円+①と表せます。
【兄の最初の所持金】
兄が帰宅するまでに払ったお金は、美術館の入場料□円+300円と電車賃の②なので、最初の所持金は250円+□円+300円+②=550円+□円+②となります。
このとき、最初の所持金は兄が弟の2倍なので、弟の所持金を2倍してやれば2人の所持金の額は同じになります。
弟の最初の所持金は「150円+□円+①」なので、それを2倍すると「300円+□円×2+②」となります。
それを兄の最初の所持金である「550円+□円+②」と長さの同じ線分図にして並べてみると、次の図のようになります。
上の図のピンク色の部分が弟の電車賃にあたるので、答えは550-300=250円になります。
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