次の図のような2つのコースがあります。太郎はAコースを歩き、花子はBコースを自転車で走ります。太郎と花子の速さの比は2:5です。2人はC地点を同時に同じ向きに出発します。太郎が17周、花子が25周すると2人は同時にC地点に戻ります。太郎が1周と514.8m進んだとき、花子は2周してC地点にいました。
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(1) Bコース1周の長さはAコース1周の長さの何倍ですか。
(2) Bコース1周の長さは何mですか。
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(1)
「速さの比」と「同じ時間に進む距離の比」は等しいので、太郎と花子が同じ時間に進む距離の比も2:5になります。
太郎がAコースを17周する時間で、花子はBコースを25周するので、Aコース17周とBコース25周の距離の比は2:5です。
また、比の内項と外項の積は等しいので、次の図の「Aコース17周×5」と「Bコース25周×2」の答えは同じはずです。
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上の図の内項と外項の積をそれぞれ求めてみると、
・内項の積→Aコース17周×5=Aコース85周
・外項の積→Bコース25周×2=Bコース50周
となるので、Aコース85周とBコース50周の距離は等しいことが分かります。
つまり、Aコース1周の長さ×85=Bコース1周の長さ×50なので、AコースとBコースの1周の長さの比は、A:B=50:85=10:17です。
したがって、Bコース1周の長さは、Aコース1周の長さの17÷10=1.7倍になります。
(2)
太郎がAコースを1周と514.8m進む時間で、花子はBコースを2周するので、「Aコース1周+514.8m」と「Bコース2周」の長さの比は2:5になります。
また、さっきの問題で、Aコース1周の長さを10とおくと、Bコース1周の長さは17と表せることが分かったので、
・Aコース1周+514.8m→比の10+514.8m
・Bコース2周→比の17×2=比の34
と表せます。
つまり次の図のように、「比の10+514.8m」と「比の34」が2:5なので、さっきと同じように内項と外項の積をそれぞれ求めてみると、
・内項の積→(比の10+514.8m)×5=比の50+2574m
・外項の積→比の34×2=比の68
となります。
内項の積である「比の50+2574m」と外項の積である「比の68」を次のような2本の線分図にして比べてみると、比の68-50=18が2574mにあたることが分かります。
比の1は2574÷18=143m、そしてBコース1周の長さは比の17なので、答えは143×17=2431mになります。
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