濃さが分からない食塩水が容器Aに600g入っています。そこに300gの水を加えてよく混ぜました。次に、食塩40gだけが入っている容器Bに容器Aから600gだけ移してよく混ぜたところ、10%の食塩水ができました。容器Aに入っていた食塩水の濃さは何%ですか。
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まずはこの問題で行った2段階の操作を図で確認しておきます。
【操作1】
下の図のように、濃さ□%の食塩水が600g入っている容器Aに水(濃さ0%の食塩水)を300g加えてうすめました。
このとき、容器Aの中には濃さ△%の食塩水が600+300=900g入っています。
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【操作2】
濃さ△%の食塩水が900g入った容器Aから600gを取り出し、次の図のように食塩(濃さ100%の食塩水)が40g入った容器Bにザバッと注いでよくかきまぜました。
このとき、食塩は「濃さ100%の食塩水」と考えることができるので、天びん図を利用して容器Aからやってきた食塩水の濃度を求めることができます。
【容器Aからきた食塩水600gの濃度を求める天びん図】
上の操作2の図から、「容器Aからきた濃度△%の食塩水600g」と「容器Bに入っていた食塩40g」を混ぜたら、濃さ10%の食塩水ができたことが分かります。
したがって、その場面を天びん図に表してみると次の図のようになります。
容器Aからきた食塩水とBに入っていた食塩の重さの比はA:B=600g:40g=⑮:①なので、天びん図の左右のうでの長さの比は左:右=①:⑮になります。
※ 重さの逆比は長さの比
上の図の赤い⑮が100-10=90%にあたるので、赤い①は90÷⑮=6%になります。
したがって、図の△%は10-6=4%になります。
【最初から容器Aに入っていた食塩水の濃度を求める天びん図】
「最初から容器Aに入っていた濃さ□%の食塩水600g」と「水300g」を混ぜてできた食塩水の濃さが4%であることが分かったので、その様子を天びん図に表してみると次の図のようになります。
上の図の赤い②が4-0=4%にあたるので、赤い①は4÷②=2%になります。
この問題で求めたいのは上の図の□%にあてはまる濃度なので、答えは4+2=6%になります。
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