Aのビンには12%の食塩水が400g、Bのビンには7%の食塩水が1600g入っています。今、この2つのビンから同じ量の食塩水を取り出し、Aから取り出した食塩水をBへ、Bから取り出した食塩水をAへ入れてよくかき混ぜたら、Aのビンに入っている食塩水は11%の濃度になりました。
(1)
Aのビンから取り出した食塩水の量は何gですか。
(2)
かき混ぜた後のBのビンに入っている食塩水の濃度は何%ですか。考えた過程もかきなさい。
※ 続きを見る場合は、下の「解説はこちらから」をクリック!
(1)
求めたいのは「Aから取り出した食塩水の量」なのですが、AとBからはそれぞれ同じ量の食塩水を取り出して交換したので、AとBのどちらを求めても答えは同じはずです。
そこで、問題文にある「Aのビンに入っている食塩水は11%の濃度になりました」を天びん図に表して、Bから取り出してAのビンに混ぜた食塩水の量を求めることにします。
大まかに言うと、次の図のように「Aのビンに残っている濃度12%の食塩水□g」と「Bから取り出してAのビンに混ぜた濃度7%の食塩水△g」を混ぜたら、濃度11%の食塩水400gができました。
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。
上の場面を天びん図に表すと、支点の左側にはBから来た濃度7%で重さ△gの食塩水、支点の右側にはAの残りである濃度12%で重さ□gの食塩水、そして支点の上には2つを混ぜた後の濃度である11%を次の図のように書き込みます。
このとき、上の図の支点よりも左側は11-7=4%、そして右側は12-11=1%なので、うでの長さの比は左:右=4:1になっています。
そして重さの比は長さの比の逆比なので、左:右=1:4になります(次の図)。
つまり、混ぜた後の食塩水の重さの合計である400gを支点の左右へ1:4の割合で比例配分してやれば、それぞれの重さが求められます。
支点の左側にある「BからAへ移した食塩水の量」は400×(5分の1)=80g、AからBへ移した食塩水の量もそれと同じなので、答えは80gになります。
(2)
さっきの問題で「AからBへ移した量」と「BからAへ移した量」がそれぞれ80gであることは確認しました。
次の図のように、Bのビンには濃度7%の食塩水が1600-80=1520g残っていて、そこにAから濃度12%の食塩水が80gやってきます。
上の場面を天びん図に表してみると、左右の重さの比が1520g:80g=19:1なので、うでの長さの比は次の図のように左:右=1:19になります。
上の図の12-7=5%が比の①+⑲=⑳にあたるので、比の①は5%÷⑳=0.25%になります。
以上から、上の図の□にあてはまる濃度(かき混ぜた後のB)は7+0.25=7.25%になります。
PR