容器Aには15%の濃さの食塩水100gが、容器Bには3%の濃さの食塩水200gが入っています。このとき、次の問いに答えなさい。
(1)
容器Aから10g、容器Bから10gの食塩水を同時に取り出しました。その後、容器Aから取り出した10gの食塩水を容器Bの中に、容器Bから取り出した10gの食塩水を容器Aの中に入れました。このとき容器Bの食塩水にふくまれる食塩の量は何gですか。
(2)
次に容器Aの食塩水に水を100g加えました。容器Aの食塩水の濃さは何%になりましたか。
(3)
次に容器Aの食塩水にふくまれる食塩の量が容器Bの食塩水にふくまれる食塩の量の2倍になるようにしたいと思います。どちらの容器からどちらの容器に食塩水を何g移したらよいですか。
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(1)
2つの容器の間で食塩水を10gずつやり取りするとき、容器Bの中では次の図のように、
・容器Aから来た濃さ15%の食塩水10g
・容器Bに残った濃さ3%の食塩水190g
の2つが混ざります。
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濃さ15%の食塩水10gに含まれる食塩の量は10×0.15=1.5g、濃さ3%の食塩水190gに含まれる食塩の量は190×0.03=5.7gなので、やり取りを終えた後の容器Bの中には食塩が1.5+5.7=7.2g含まれています。
※ 容器AとBとの間で食塩水を10gずつ移し合っただけなので、容器Bに含まれる食塩水全体の量は、やり取りを終えた後も200gのままです。
(2)
容器Bから食塩水が10gやってくるとき、容器Aの中では次の図のように、
・容器Bから来た濃さ3%の食塩水10g
・容器Aに残った濃さ15%の食塩水90g
・新たに追加した水100g
の3種類が混ざりあいます。
濃さ15%の食塩水90gに含まれる食塩の量は90×0.15=13.5g、濃さ3%の食塩水10gに含まれる食塩の量は10×0.03=0.3gなので、やり取りを終えた後の容器Aの中には食塩が13.5+0.3=13.8g含まれています。
また、食塩水全体の量は90+10+100=200gになるので、やり取りを終えた後の容器Aに入っている食塩水の濃度は、13.8÷200×100=6.9%になります。
(3)
やり取りを終えた後の容器Aに含まれる食塩の量は13.8g、容器Bに含まれる食塩の量は7.2gなので、2つの容器に含まれる食塩の量の合計は、次の図のように13.8+7.2=21gになります。
その21gの食塩をA:B=2:1の割合で比例配分すれば、容器Aに含まれる食塩の量がBの2倍になるので、
・容器Aに含まれる食塩の量→21×3分の2=14g
・容器Bに含まれる食塩の量→21×3分の1=7g
となることが分かります。
つまり、上の図だと容器Bは食塩の量が7.2-7=0.2g多いので、容器BからAへ食塩水を何gか移してやればOKです。
容器Bの食塩水200gには食塩が7.2g含まれているので、食塩が0.2g含まれるときの食塩水の量を□gとおくと、200g:7.2g=□g:0.2gという比例式ができます。
□には200×0.2÷7.2=9分の50gがあてはまるので、容器BからAへ食塩水を9分の50g移せばOKです。
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