水そうに給水口が付いていて、給水口を開けると水そうに1分間あたり3%の食塩水が入ります。また、水そうは十分に大きく、食塩水があふれ出ることはありません。
(1)
はじめに水そうに9%の食塩水700gが入っているとき、給水口を開けてから5分後の水そうの食塩水の濃さを求めなさい。
(2)
水そうを空にしてから、濃さも重さも分からない食塩水を入れました。その後、給水口を開けて水そうに食塩水を入れていくと、給水口を開けてから4分後の水そうの食塩水の濃さは6%で、給水口を開けてから10分後の水そうの食塩水の濃さは5%でした。はじめに水そうに入れた食塩水の濃さと重さを求めなさい。
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(1)
5分間で水そうに流れ込んだ食塩水の量は、100×5=500gです。
したがって、「濃さ3%の食塩水500g」と「濃さ9%の食塩水700g」を混ぜてできる食塩水の濃度を、次のような天びん図を使って求めてみます。
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上の図のように、重さの比が左:右=500:700=⑤:⑦なので、長さの比は左:右=⑦:⑤になります。
※ 重さの逆比は長さの比
このとき、9-3=6%が青い比の⑦+⑤=⑫にあたるので、青い比の①は6%÷⑫=0.5%になります。
求める濃度(図の□%)は左はしの3%から0.5×⑦=3.5%進んだ地点にあるので、答えは3+3.5=6.5%になります。
(2)
最初の4分間で水そうに流れ込んだ食塩水の量は100×4=400g、その後の10-4=6分間で流れ込んだ食塩水の量は100×6=600gです。
次の図1のように、スタートから4分後には水そうの食塩水の濃度が6%だったのですが、それから6分間で濃さ3%の食塩水を600g追加したので、水そうの食塩水の濃度は図2のように5%へと変化しました。
このとき、上の図2では「濃さ6%の食塩水○g」と「濃さ3%の食塩水600g」を混ぜたら「濃さ5%の食塩水」ができたので、その様子を天びん図に表すと次のようになります。
この天びん図は支点の左側の長さが5-3=2%、右側の長さが6-5=1%になので、うでの長さの比は左:右=②:①になります(青い比)。
また、長さの逆比は重さの比なので、左右の重さの比は左:右=①:②です(赤い比)。
赤い比の①が600gにあたるので、図の○gは600×②=1200gになります。
つまり、図1の水そうに最初から入っていた食塩水の量は、次の図のように1200-400=800gになります。
このとき、図1の水そうの中では「濃さ□%の食塩水800g」と「濃さ3%の食塩水400g」が混ざって「濃さ6%の食塩水1200g」ができたので、その様子を次のような天びん図に表してみます。
上の図の重さの比は左:右=400:800=①:②なので、長さの比は左:右=②:①になります。
青い比の②が6-3=3%なので、青い比の①は3÷②=1.5%です。
したがって、図の□には6+1.5=7.5%があてはまります。
以上から、最初から水そうに入っていた食塩水の濃さは7.5%、重さは800gになります。
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