下の展開図で表される角柱について、次の問いに答えなさい。
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(1)
この立体の体積を求めなさい。
(2)
辺CEの真ん中の点をMとし、この立体を3点A、B、Mを通る平面で切るとき、点Cを含む立体の体積を求めなさい。ただし、角すいの体積は「底面積×高さ×3分の1」です。
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(1)
直角三角形CDEを底面としてこの展開図を組み立ててみると、次の図のような三角柱ができます。
この三角柱の底面積は8×6÷2=24㎠、そして高さは8㎝なので、体積は24×8=192㎤になります。
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(2)
三角柱を切断するために辺BAからナイフを入れて点Mに向けてスパッと切断するとき、切断面は点Nも含めた台形BMNAになります。
また、点Mは辺CEの真ん中なので、点Nも辺DEの真ん中になります。
次の図のように、切断面を辺MNからさらに下へ伸ばし、辺FEも下へ延長すると点Lで交わります。
この図の三角形BLFとMLEは内角がすべて等しいので相似であり、長さの比はBF:ME=10㎝:5㎝=2:1です。
つまり、辺FLとELの長さの比も2:1なので、辺ELの長さの比は2-1=1となります。
※ 辺FEとELはどちらも長さの比が1なので、辺ELの長さはFEと同じく8㎝。辺FLの長さは比の2なので8×2=16㎝。
また、次の図のように三角形BAFとMNEを比べてみると、この2つの三角形も内角がすべて等しいので相似であり、長さの比はBF:ME=2:1です。
つまり、辺MNはBAの半分にあたる4㎝、辺ENはFAの半分にあたる3㎝なので、三角形BAFの面積は8×6÷2=24㎠、MNEの面積は4×3÷2=6㎠です。
次の図の三角すいL-FBAとL-EMNはどちらも底面積と高さが分かったので、体積をそれぞれ求めてみると、
・三角すいL-FBA→24×16×3分の1=128㎤
・三角すいL-EMN→6×8×3分の1=16㎤
となるので、下の図の黄色い立体の体積は128-16=112㎤です。
※ 下の図の三角すいは長さの比が2:1の相似なので、体積比は2×2×2:1×1×1=8:1。つまり、黄色い部分の体積は比の8-1=7にあたるので、16×7=112㎤と求めてもOK。
次の図の三角柱全体の体積は192㎤、そして黄色い部分の立体は112㎤なので、点Cを含む青い立体の体積は192-112=80㎤になります。
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