次の図のように、同じ大きさの立方体を36個積み上げ固定して直方体を作ります。ただし、すべての面が黒い立方体が11個、すべての面が白い立方体が25個です。このとき、次の各問いに答えなさい。
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(1)
図の状態で、すべての面が見えていない立方体の個数は何個ですか。
(2)
アの方向から見ると白の立方体だけが見え、イの方向から見ると黒の立方体は4個だけ見えるとします。図の状態で、すべての面が見えていない立方体の見え方は何通りありますか。
(3)
立方体を積み上げたまま、上の面が下の面になるように、直線Lを軸として矢印の方向に直方体を180度回転させます。回転させる前と後で、黒の立方体があった位置に黒の立方体が移動したのが2組4個であるとします。図の状態で、すべての面が見えていない立方体の入れ方は何通りありますか。
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(1)
次の図を利用して見えている立方体の数を確認してみると、
① 真上から・・・青い○を付けた12個が見える
② 真正面から・・・緑色の○を付けた6個が見える(青い○をつけたものは除く)
③ 右から・・・オレンジ色の○を付けた6個が見える(青と緑の○をつけたものは除く)
となることから、見えている立方体の合計は12+6+6=24個になります。
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(2)
黒い立方体は全部で11個あるのですが、次の図だと9個までしか確認できないので、残りの2個は見えない12個の中に使われています。
また、アの方向からは白の立方体しか見えないので、真後ろにある9個はすべて白であることも分かります。

【いちばん左側にある列の模様について】
次の図の青い枠で囲まれた部分は、直方体の中でいちばん左側にある列を表しています。
この直方体を左側から見ると黒い立方体が4個あるはずなので、次の図のア~エのどこか1か所に黒い立方体をあてはめます。

【中央にある列の模様について】
次の図のオレンジ色の枠で囲まれた部分は、直方体の中央にある列を表しています。
黒い立方体の残り2個のうち、1個はさっきの図のア~エのどこかで使うので、もう1つは次の図のオ~クのどこかにあてはめればOKです。

つまり、まだ場所が決まっていない黒い立方体2個のあてはめ方は、
・いちばん左側にある列→ア~エのうちどこか1か所にあてはめるので4通り
・中央にある列→オ~クのうちどこか1か所にあてはめるので4通り
となることから、その組み合わせは全部で4×4=16通りになります。
(3)
直方体を1回転させる前後で同じ位置に黒い立方体が来るためには、次のいちばん右側にある列の図の「6」と「9」のように、黒い立方体が回転軸と点対称の位置にあればOKです。
※ つまり、2組4個のうちの1組は右側面にある「6」と「9」です。

残りの1組はいちばん左の列、または中央の列にあるはずなので、「見えていない部分に黒い立方体があと2個隠れているよー」ということを頭の片隅に置きながら、その組み合わせを探してみます。
【いちばん左側にある列の模様について】
次の図の青い枠で囲まれた部分は、直方体の中でいちばん左側にある列を表しています。
この左側の面に回転させる前後で同じ位置に黒い立方体が来る場所の候補を探してみると、下の図のア~ケについて次のようなことが分かります。
・アとイとカ→もともと白い立方体であることが分かっている。
・ウ→カが白色なので、ウを黒色にして一回転させても黒色にはならない。
・エとオ→両方とも黒色であれば、回転する前後でどちらも黒色になる。
・キ→2が黒色なので、キを黒色にすれば回転する前後でどちらも黒色になる。
・ク→イが白色なので、クを黒色にして一回転させても黒色にはならない。
・ケ→1が黒色なので、ケを黒色にすれば回転する前後でどちらも黒色になる。

したがって、回転させる前後で同じ位置に黒い立方体が来る組をいちばん左側の面に1つ作るためには、
・エとオを両方黒色にする→黒い立方体は2個しか残っていないので、他の場所はすべて白。
・キまたはケのどちらかを黒色にする→黒い立方体の残り1個は中央の列で使う。
ことが分かります。
******補足********************************************
残り2個の黒い立方体をキとケにあてはめてしまうと、回転させる前後で同じ位置に黒い立方体が来る組が3つになってしまう(右側面に1組、左側面に2組)ので、問題文の条件にあてはまりません。
******補足終わり**************************************
【中央にある列の模様について】
次の図のオレンジ色の枠で囲まれた部分は、直方体の中央にある列を表しています。
この面に回転させる前後で同じ位置に黒い立方体が来る場所の候補を探してみると、下の図のコ~テについて次のようなことが分かります。
・コとサとシとス→もともと白い立方体であることが分かっている。
・セ→4が黒色なので、セを黒色にすれば回転する前後でどちらも黒色になる。
・ソとタ→両方とも黒色であれば、回転する前後でどちらも黒色になる。
・チ→スが白色なので、チを黒色にして一回転させても黒色にはならない。
・ツ→シが白色なので、ツを黒色にして一回転させても黒色にはならない。
・テ→サが白色なので、テを黒色にして一回転させても黒色にはならない。

したがって、回転させる前後で同じ位置に黒い立方体が来る組を中央の面に1つ作るためには、
・ソとタを両方黒色にする→黒い立方体は2個しか残っていないので、他の場所はすべて白。
・セを黒色にする→黒い立方体の残り1個はいちばん左側の列で使う。
ことが分かります。
今までの流れをまとめると、次の図の「エとオ」、「ソとタ」のどちらの組み合わせで黒い立方体を2個使えば、残りはすべて白色になります。
また、「キ」と「ケ」と「セ」のどれかひとつを黒色にした場合、黒い立方体の残り1個はそれ以外の場所へあてはめることになります。

例えば「エとオ」や「ソとタ」に黒い立方体を2個使った場合、他の場所はすべて白色になるので、
・「エとオ」は黒→他の場所はすべて白
・「ソとタ」は黒→他の場所はすべて白
という色の使い方しかありません。
したがって、「エとオ」または「ソとタ」に黒い立方体を2個使う場合の色の使い方は、全部で1+1=2通りになります。
一方、例えば「キ」に黒い立方体を使った場合、もう1個の黒い立方体は上の図の「ウ・エ・オ・ク・ソ・タ・チ・ツ・テ」の9か所のうちどこか1か所にあてはめるので、色の使い方は9通りになります。
******補足***********************************************************
「キ」に黒い立方体を使った場合、回転させても黒色のままになる2組目が「2とキ」で完成したので、残り1個の黒い立方体を「ケ」や「セ」にあてはめて3組目を作った時点でアウトです。
また、「ア・イ・カ・コ・サ・シ・ス」はもともと白い立方体であることが分かっているので、黒色にすることはできません。
******補足終わり*****************************************************
「ケ」や「セ」に黒い立方体を1個あてはめた場合も同じように9通りずつできるので、「キ」と「ケ」と「セ」のどれかひとつを黒色にする場合の色の使い方は、全部で9×3=27通りになります。
以上から、答えは2+27=29通りになります。
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