次の図のように、底面の半径が6m、高さが8mの円すいの中に球S、Tがあります。球Sは円すいに側面と底面で接しており、球Tは円すいの側面と球Sに接しています。
※ 画像はクリックすると拡大します。
(1) 円すいと球Sが接する所には円ができます。この円の周りの長さは何㎝ですか。
(2) 球Tの半径は何mですか。
※ 解説を見る場合は、下の「解説はこちらから」をクリック!
(1)
この円すいの頂点Aから底面に向かって垂線を引き、次の図のように真正面から見ると、左右2つの三角形に分かれます。
このとき、右側にできた三角形ADCは、3辺の長さの比がDC:AD:AC=3:4:5の直角三角形になっています。
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。
次に球Sと円すいの側面にできる線をEFとすると、下の図の三角形AGFは三角形ADCと相似なので、GF:AG:AFも3:4:5になっています。
今度は球Sの中心である点Hから辺ACへ垂線を引いてみると、三角形AFHは三角形ADCと相似になるので、FH:AF:AHも3:4:5になっています。
このとき、辺AFは上の比だと⑤、下の比だと④になっているので、この比を最小公倍数である⑳にそろえます。
そのとき、次の図のように上の比は全体を4倍、下の比は全体を5倍することになります。
このそろえた比を円すいの図に書き込んでみると次のようになるのですが、辺DHも辺FHと同じく球Sの半径なので、長さは⑮と表すことができます。
このとき、円すいの高さである8mは比の25+15=40にあたるので、比の1は8÷40=0.2mになります。
また、辺GFの長さは比の12なので、0.2×12=2.4mです。
辺GFは求める円の半径にあたるので、円の周りの長さは2.4×2×3.14=15.072mになります。
(2)
次の図のように、2つの球の境目に辺IJを引くと、三角形AKJと三角形ADCは相似になります。
また、辺DHと辺KHはどちらも球Sの半径なので比の15、辺KDは15×2=30、辺ADは比の40なので、辺AKの長さは比の40-30=10と表せます。
つまり、三角形ADCと三角形AKJの相似比は、辺AD:辺AK=40:10=4:1になっています。
このとき、次の図のように三角形ADCと三角形AKJを並べてみると、この2つの三角形は対応する辺の比がすべて4:1なので、右の図の辺LM(球Tの半径)の長さは左の図の辺FHの4分の1になっているはずです。
辺FHの長さは比の15なので、辺LMの長さは比の15÷4=3.75にあたることが分かります。
比の1は0.2mなので、辺LMの長さ(つまり球Tの半径)は0.2×3.75=0.75mになります。
PR