次の図のように、時計の文字盤の一部に色を付けました。このとき、次の問いに答えなさい。
※ 画像はクリックすると拡大します。
(1)
1日(24時間)の中で、長針と短針の両方が色のついた部分に入っている時間は、何時間何分ですか。
(2)
1日(24時間)の中で、長針と短針の両方またはどちらか一方が色のついた部分に入っている時間は、何時間何分ですか。
※ 続きを見る場合は、下の「解説はこちらから」をクリック!
(1)
まずは午前中の12時間の中で条件にあてはまる時間を探し、その答えを2倍して答えを求めます。
【両方の針が同じ場所にいる場合】
長針と短針の両方が次の図1のアにいるのは、1時5分から1時10分までの5分間です。
また、図2のように両方の針がイにいるのは、「6時30分から6時45分まで」、「7時30分から7時45分まで」、「8時30分から8時45分まで」のそれぞれ15分ずつになります。
※ 画像はクリックすると拡大します。
したがって、両方の針が同じ場所にいる時間の合計は5+15×3=50分になります。
【どちらかの針がア、もうひとつの針がイにいる場合】
次の図3や図4のように、「短針→ア・長針→イ」あるいは「短針→イ・長針→ア」という位置関係の場合でも、両方の針が色のついた部分に入っていることになります。
図3のように「短針→ア・長針→イ」となるのは、1時30分から1時45分までの15分間です。
また、図4のように「短針→イ・長針→ア」となるのは、「6時5分から6時10分まで」、「7時5分から7時10分まで」、「8時5分から8時10分まで」のそれぞれ5分ずつです。
したがって、どちらかの針がア、もうひとつの針がイにいる時間の合計は15+5×3=30分になります。
以上から、両方の針が色のついた部分にいる時間は50+30=80分となるのですが、それは午前中の12時間に限った話なので、1日(24時間)の場合は80×2=160分=2時間40分になります。
(2)
この問題で求めたい時間を、次のベン図を使って確認してみると・・・
・図のA→長針だけが色のついた部分を通過する時間
・図のB→長針と短針の両方が色のついた部分を通過する時間(2時間40分)
・図のC→短針だけが色のついた部分を通過する時間
・図のD→どちらの針も色のついた部分を通っていない時間
となるので、この問題で求めたい「長針と短針の両方またはどちらか一方が色のついた部分に入っている時間」は、下の図のABCにあたります。
上の図のBが2時間40分であることはさっきの問題で求めたので、あとはAとCをそれぞれ求めればABCの合計が分かるのですが、実はDを求めてABCD(24時間)から引く方がスムーズに答えを求められます。
1時間の中で長針が次の図5のウ・エ・オを通過するのは、「0分から5分まで」と「10分から30分まで」と「45分から60分まで」の合わせて5+20+15=40分間です。
また、午前中の12時間のうち、短針が次の図5のウ・エ・オを通過するのは、「0時から1時まで」と「2時から6時まで」と「9時から12時まで」の合わせて8時間です。
したがって、午前中の12時間のうち、長針と短針のどちらもアとイを通過しない時間の合計は、40×8=320分=5時間20分になります。
つまり、1日(24時間)の中で長針と短針のどちらもアとイを通過しない時間の合計は5時間20分×2=10時間40分になります。
※ さっきのベン図のDが10時間40分
求めたいのはさっきのベン図のABCにあたる時間なので、答えは24時間-10時間40分=13時間20分になります。
PR