次の図で、点Aから点Bまで一筆書きする方法は、何通りありますか。
※ 画像はクリックすると拡大します。
※ 続きを見る場合は、下の「解説はこちらから」をクリック!
まずは一筆書きする図形全体を次の図のように赤い点線の上と下に分け、進み方がそれぞれ何通りあるのかを確認してみます。
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。
【赤い点線よりも上の部分の進み方】
一筆書きを完成させるためには、次の図のAからCへ進んだ線がアイウエの4本の曲線を進んだ後、再びCに戻っている必要があります。
※ 「AからC」→「アイウエ」→「CからB」という流れで一筆書きが完成する。
上の図の曲線アイウエをすべて通り終えたときにCにいるためには、4本の曲線をCから出発して「下向き→上向き→下向き→上向き」の順に進めばOKです。
このとき、4本の曲線の通り方を数えてみると・・・
・1本目(下向き)→4本のうちのどれか1本を選ぶので4通り
・2本目(上向き)→3本のうちのどれか1本を選ぶので3通り
・3本目(下向き)→2本のうちのどちらかを選ぶので2通り
・4本目(上向き)→最後に残った1本を選ぶので1通り
となることから、4本の曲線の通り方は全部で4×3×2×1=24通りになります。
【赤い点線よりも下の部分の進み方】
次の図のように、赤い点線よりも下の部分には「ひし形」と「三角形」がひとつずつあります。
たとえばひし形の部分の進み方を考えてみると、
・DからEへ進むには、左の道か右の道のどちらか1つを選ぶので2通り
・EからDへ戻るには、さっき選ばなかった道を進めばいいので1通り
となることから、全部で2×1=2通りになります。
また、最下部の三角形の部分の進み方は、左回りか右回りでEに戻ってくるしかないので2通りと考えます。
したがって、赤い点線よりも下の部分の進み方は全部で2×2=4通りになります。
ここまでの流れをまとめてみると、下の図のようにCD間の進み方は24通り、そしてDより下の進み方は4通りなので、一筆書きの方法は全部で24×4=96通りになります。
おしまい。
と言いたいところなのですが、この問題の場合はもうひとつだけ考えるべきポイントがあります。
【その1 曲線を1本通った後にDより下へ進む場合】
たとえば次の図のように、まずはAからCへ進んだ後、
① 曲線を1本通ってDへ進み
② Dより下のひし形と三角形を通って再びDに戻り
③ 曲線の残り3本を通ってCに進む
という流れの後にBへ行く方法があります。
【その2 曲線を3本通った後にDより下へ進む場合】
たとえば次の図のように、まずはAからCへ進んだ後、
① 曲線を3本通ってDへ進み
② Dより下のひし形と三角形を通って再びDに戻り
③ 曲線の残り1本を通ってCに進む
という流れの後にBへ行く方法があります。
つまり、CとDの間の進み方が24通り、Dより下の進み方が4通り、そしてDより下に進むタイミングが2通りあるので、一筆書きの方法は全部で24×4×2=192通りになります。
PR