Aさんは長い階段の途中の段に立っています。
さいころを1個ふって、奇数の目が出たら、出た目の数だけ段を上がり、偶数の目が出たら、出た目の数だけ段を下がることにします。
さいころを3回ふったとき、もとの段に戻るような目の出方は何通りありますか。
※ 続きを見る場合は、下の「解説はこちらから」をクリック!
とりあえず、3回のさいころの目が「奇数・奇数・奇数」とか「偶数・偶数・偶数」みたいな一方通行の組み合わせはあり得ません。
つまり、3回のうち必ず1回は「奇数」または「偶数」のどちらかが入っているのですが、よく考えてみれば「偶数が2回」と「奇数が1回」という組み合わせも絶対にあり得ないんですね。
なぜなら、「偶数+偶数」の答えは奇数にはならないので、偶数が2回出た時点でスタート地点に戻れないことが確定してしまうからです。
というわけで、3回のさいころの目のうち2回は奇数、そして残りの1回が偶数になる場合だけを考えればOKです。
そこで、次の図のように奇数の枠を2つと偶数の枠を1つ用意し、偶数の枠に「2」、「4」、「6」をあてはめた場合の組み合わせを考えてみます。
ただし、奇数2つの枠には左側に小さい数を、そして右側には大きい数をあてはめるものとします。
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。
上の図の組み合わせを大きく2つのタイプに分けると、
・ 奇数の枠に同じ数をあてはめる「A・A・B」型
・ 奇数の枠に違う数をあてはめる「A・B・C」型
に分類できます。
このうち「A・A・B」型は、次の図のように3か所のどこにB(偶数)をあてはめるのかを考えればOKなので、並べ替え方が3通りあります。
つまり、「A・A・B」型である(1・1・2)と(3・3・6)はそれぞれ並べ替え方が3通りずつあるので、合わせて2×3=6通りの組み合わせがあります。
一方の「A・B・C」型の場合、次の図のように、
・ 左の枠→A・B・Cのうちどれか1つだから3通り
・ 真ん中の枠→残り2つのうちのどちらかだから2通り
・ 右の枠→残った1つをあてはめるだけだから1通り
のように考えると、全部で3×2×1=6通りの並べ替え方があります。
つまり、「A・B・C」型である(1・3・4)と(1・5・6)はそれぞれ並べ替え方が6通りずつあるので、合わせて2×6=12通りの組み合わせがあります。
以上から、さいころの目の出方は全部で6+12=18通りになります。
PR