A、B、Cの3人が、ある池の周囲に沿った道を歩きます。Aが2周するのにかかる時間はBが3周するのにかかる時間と等しく、Bが1周するのにかかる時間に20分加えるとCが2周するのにかかる時間と等しくなります。また、3人がそれぞれ1周するのにかかる時間の合計は1時間34分です。
(1)
Cがこの道を歩いて池を1周するのに何分かかりますか。
(2)
3人の歩く速さの比を求めなさい。
(3)
この道のP地点からAが歩き始め、その18分後にBがP地点からAと同じ向きに歩き始め、さらにその13分後にCがP地点から2人と反対向きに歩き始めました。次のことが起こるのは、Aが歩き始めてからそれぞれ何分後ですか。
① Bが初めてAを追いこす
② AとCが初めて出会う
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(1)
Aが2周するのにかかる時間とBが3周するのにかかる時間が等しいので、その時間を2と3の最小公倍数である⑥とおき、AとBがそれぞれ池を1周するのにかかる時間の割合を求めてみます。
Aは池を2周するのに⑥の時間がかかるので、1周するのにかかる時間は⑥÷2=③と表せます。
また、Bは池を3周するのに⑥の時間がかかるので、1周するのにかかる時間は⑥÷3=②と表せます。
このとき、Cが池を2周するのにかかる時間は②+20分と表せるので、Cが1周するのにかかる時間は(②+20分)÷2=①+10分となります。
つまり次の図のように、3人が池を1周するのにかかる時間の合計は、③+②+(①+10分)=⑥+10分と表すことができます。
また、それが1時間34分=94分にあたるので、⑥+10分=94分という式が作れます。
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このとき、94-10=84分が比の⑥にあたるので、比の①は84÷⑥=14分です。
Cが池を1周するのにかかる時間は①+10分なので、答えは14+10=24分になります。
(2)
まずはこの3人が同じ距離を進むのにかかる時間の比を求め、それを逆比にして速さの比を求めます。
さっきの問題で比の①が14分にあたることが分かったので、次の図のように、Aが池を1周するのにかかる時間は14×③=42分、Bが池を1周するのにかかる時間は14×②=28分になります。
したがって、この3人が同じ距離を進むのにかかる時間の比は、A:B:C=42:28:24=21:14:12となります。
時間の比を逆比にすると速さの比になるので、この3人の速さの比はA:B:C=21分の1:14分の1:12分の1と表せます。
その3つの数に21と14と12の最小公倍数である84をかけてそれぞれ整数に直すと、A:B:C=4:6:7になります。
(3)の①
3人の速さをA=4、B=6、C=7と考え、旅人算の公式を使って答えを求めます。
次の図のように、Aは18分間で4×18=72進みます。
Bが進み始めると、その差は1分間に6-4=2ずつ縮まっていくので、BがAに追いつくのはBが出発してから72÷2=36分後です。
ただし、この問題はAがP地点を出発してからの時間を求める問題なので、答えは18+36=54分後になります。
(3)の②
毎分4ずつ進むAが42分歩くと池を1周できるので、この池のまわりの長さは4×42=168と表せます。
また、CがP地点を出発するまでの18+13=31分間に、Aは4×31=124進むので、Cが出発するときの2人は次の図のように168-124=44離れています。
上の図の状態からAとCが出会うまでにかかる時間は、44÷(4+7)=4分です。
ただし、Cが出発する前にAは18+13=31分進んでいるので、答えは31+4=35分後になります。
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