次の図のように、正三角形ABCのそれぞれの辺を3等分する点をD、E、F、G、H、Iとします。A~Iのうち、3点を結んで三角形を作るとき、次の各問いに答えなさい。ただし、3点を結んで三角形ができないような結び方は考えないものとします。
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(1)
3点E、F、Iを結んでできる三角形の面積は正三角形ABCの何倍ですか。
(2)
3点を結んでできる三角形のうち、正三角形ABCの面積の3分の1となるものは何通りありますか。
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(1)
次の図のように、三角形ABCの底辺の長さを3、高さを3とおくと、その面積は3×3=9と表すことができます(÷2はすべての三角形で省略)。
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次の図を見れば分かるように、三角形EFIの面積は、三角形ABCの面積からEBF、IFC、AEIの3つの三角形の面積を取り除けば求められます。
まずはその3つの三角形の面積をそれぞれ求めてみると・・・
・三角形EBFの面積→底辺と高さがそれぞれ1なので、1×1=1
・三角形IFCの面積→底辺と高さがそれぞれ2なので、2×2=4
・三角形AEIの面積→底辺が2、高さが1なので、2×1=2
となるので、この3つの三角形の面積の合計は1+4+2=7になります。
三角形ABCの面積は9、三角形EFI以外の3つの三角形の面積は合わせて7なので、三角形EFIの面積は9-7=2と表せます。
以上から、三角形EFIの面積は三角形ABCの2÷9=9分の2倍になります。
(2)
三角形ABCの面積は9なので、面積が9÷3=3になる三角形を探せばOKなのですが、それにあてはまる三角形は大きく2つのタイプに分けられます。
【その1 真上からスパッと3等分してみる】
次の図のように、頂点AからナイフでFとGに向けてスパッと切りこみを入れることによって、面積3の三角形が3個できます。
※ 下の図の三角形ABF、AFG、AGCの3つ。
上の図のような分け方は、左側の辺ABや右側の辺ACが底辺となるようにクルッと向きを変えたときにも同じようにできるので、このタイプの三角形は全部で3×3=9個できます。
【その2 辺の途中にある点を結んでみる】
次の図の三角形DBF、HFC、ADHは、底辺と高さの組み合わせがどれも1と2なので、面積はすべて1×2=2と表せます。
したがって三角形DFHの面積は9-2×3=3になるので、問題文の条件にあてはまります。
また、これと同じ三角形は3点E、F、Iを結んでもできるので、このタイプの三角形は全部で2個できます。
以上から、面積が三角形ABCの3分の1になる三角形は全部で9+2=11個になります。
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