正六角形の各頂点を反時計回りに順にA、B、C、D、E、Fとし、3本の対角線AD、BE、CFが交わる点をGとします。これら計7つの点から3つの点を選び、それらを結んでできる三角形について、次の問いに答えなさい。ただし、三角形ABDのようにその辺上に4点目のGがあっても構わないものとします。
(1)
何種類の三角形ができますか。ただし、合同な物は1種類として数えます。
(2)
全部で何個の三角形ができますか。ただし、(1)で数えた各種類ごとに分類して数え、その途中経過を簡潔に書きなさい。その場合、例えば三角形ABCと三角形BCDは2個として数えることとします。
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(1)
まずは正六角形の中心にある点Gを使わない場合から考えてみます。
正六角形の2辺を使う場合、次の図のABFのような二等辺三角形ができます。また、正六角形の1辺を使う場合はCDFのような直角三角形になります。
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正六角形の外側の辺を使わない場合、次の図のBDFのような大きい正三角形ができます。また、正六角形の中心である点Gを使う場合、下の図のGCDのような小さい正三角形ができます。
以上から、3つの点を結んでできる三角形は全部で4種類になります。
(2)
問題文の指示の通り、さっき確認した4種類の三角形がそれぞれ何個あるのかを確認していきます。
【その1 二等辺三角形の数を調べる】
次の図の青い二等辺三角形は、赤い頂点がAからFへ移動するごとに1個ずつできるので、全部で6個あります。
また、緑色の三角形は赤い頂点BとFが「AとC」→「BとD」→「CとE」→「DとF」→「EとA」と動くごとに1個ずつできるので、こちらも全部で6個あります。
【その2 直角三角形の数を調べる】
たとえば次の図のように赤い辺CDを底辺とすると、オレンジ色と青色の直角三角形ができます。
つまり、正六角形の6つの辺を底辺とするごとに直角三角形が2個ずつできるので、直角三角形は全部で6×2=12個になります。
【その3 大きい正三角形の数を調べる】
正六角形の頂点を1個飛ばしに3個選んで結ぶと、次の図のような大きい正三角形BDFとACEができます。
【その4 小さい正三角形の数を調べる】
正六角形の中心Gを必ず使って三角形を作るとき、次の図のように小さい正三角形が全部で6個できます。
これまでの流れを振り返ってみると、
・二等辺三角形→6×2=12個できる
・直角三角形→6×2=12個できる
・大きい正三角形→2個できる
・小さい正三角形→6個できる
となることが分かったので、三角形は全部で12+12+2+6=32個できます。
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