次の図のように円を並べていきます。円の中の数字は、その円と接している円の個数を表しています。次の各問いに答えなさい。
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(1) 5段のとき、円の中の数字の和を求めなさい。
(2) 円の中に4と書かれた円が87個あるとき、6と書かれた円は何個ありますか。
(3) 円の中に6と書かれた円が4950個あるのは、何段のときですか。
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(1)
実際に5段の図を使って規則性を確かめながら、円の中の数字の和を求めてみます。
次の図のように、5段積んでできた三角形の3つの頂点にある青い円は、どれも黄色い2個の円と接しているので「2」と書き込みます。
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今度は三角形の外周にある緑色の円に注目してみると、下の図のようにどちらも黄色い4個の円と接しているので、緑色の円の中に「4」と書きます。
最後に三角形の内側にある赤色の円を見てみると、
・上から3段目→赤い円が1個でき、その周りには黄色い円が6個ある。
・上から4段目→赤い円が2個でき、その周りには黄色い円が6個ある。
ことから、3つの赤色の円すべてに「6」と書き込みます。
これまでの流れをふまえて5段のすべての円に数字を書き込むと次の図のようになります。
大切なポイントとしては、
・三角形の3つの頂点にある青色の円はすべて「2」となる。
・三角形の外周にある緑色の円はすべて「4」となる。
・三角形の上から3段目以降にできる内側の円はすべて「6」となる。
ということがあげられます。
上の図には青色の円が3個、緑色の円が3×3=9個、赤色の円が1+2=3個あるので、すべての数字の和は2×3+4×9+6×3=60になります。
(2)
「4」と書かれた87個の円は、次の図のように三角形の外側にある3本の辺に87÷3=29個ずつ並んでいます。
このとき下の図を見れば分かるように、この三角形全体は1+29+1=31段になっています。
「6」と書かれた赤色の円は、次の図のように上から3段目で初めて1個登場し、その後は1段下がるにつれて1個ずつ増えていきます。
また、赤色の円は「てっぺんの2段」と「最底辺の1段」との間にできるので、下の図の赤い円は全部で31-(2+1)=28段に並びます。
つまり「6」と書かれた赤い円は、赤いピラミッドの上から1段目には1個、2段目には2個、3段目には3個、・・・、28段目には28個といった感じで並んでいるので、赤い円の個数は1から28までの和を計算すれば求められます。
以上から、答えは(1+28)×28÷2=406になります。
(3)
まずは「6」と書かれた赤い円を4950個積んだピラミッドに注目してみると、赤い円は最上段に1個、2段目に2個、3段目に3個・・・のように1個ずつ増えていき、最後の□段目には□個の赤い円が並んでいます。
このとき、1から□までの整数の和が赤い円の個数である4950になるので、(1+□)×□÷2=4950という式ができます。
その式を逆算すると「(1+□)×□」の答えが4950×2=9900となるのですが、「1+□」は「□」よりも1大きい数なので、たとえば「6と5」や「9と8」のように連続する2つの整数の積が9900になる場合を見つければ、□にあてはまる数が分かります。
というわけで、さっそく頭の中でモゾモゾ考えてみると、9900=100×99なので、□には99があてはまります。
つまり赤い円のピラミッドは99段あることが分かったのですが、青と緑の円もふくめたピラミッド全体には、次の図のように「てっぺんの2段」と「最底辺の1段」があるので、答えは2+99+1=102段になります。
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