正五角形ABCDEと白玉、黒玉が1個ずつあります。白玉は右回りに、黒玉は左回りに、頂点から頂点へ同じ速さで移動します。1回の移動で3つ先の頂点まで進み、止まります。次の移動からは、直前の移動で止まった場所から進みます。
白玉も黒玉もそれぞれ出発した頂点に止まったら、それ以上移動することはできません。このとき、次の各問いに答えなさい。
(1)
白玉が頂点Aから移動を始めた場合、何回まで移動することができますか。
(2)
黒玉が頂点Eから移動を始めた場合、何回まで角を曲がることができますか。
(3)
白玉と黒玉が同時に出発し、白玉、黒玉が最後にすれ違った場所が頂点Cと頂点Dのちょうど真ん中でした。白玉と黒玉は、それぞれどの頂点から出発しましたか。考えられるだけすべてあげなさい。例えば、白玉が頂点Bで、黒玉が頂点Cの場合、(白、黒)=(B、C)と表しなさい。
※ 解説を見る場合は、下の「解説はこちらから」をクリック!
(1)
正五角形には頂点が全部で5個あるので、白玉は正五角形のまわりを1周するたびに頂点を5個ずつ進みます。
また、白玉は1回で頂点を3個進むので、5と3の最小公倍数である15個目の頂点まで進んだとき、ちょうど出発点で止まることになります。
したがって、白玉は15÷3=5回まで移動することができます(次の図)。
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。
(2)
次の図を見れば分かるように、角を曲がる回数は進んだ頂点の数よりも1少なくなります。
黒玉もさっきの白玉と同じように、スタート地点で止まるまでに頂点を15個進むので、角を曲がった回数は全部で15-1=14回になります。
(3)
白玉も黒玉もそれぞれ「ワン!ツー!スリー!」という感じで頂点を3個ずつ進んでいくのですが、最後にCとDの真ん中ですれ違ったときが「ワン!」「ツー!」「スリー!」のどれだったのかによって、次の①~③の3つの図に分かれます。
① おたがいの「ワン!」のときにすれ違う場合
おたがいの「ワン!」のときにCDの真ん中ですれ違う場合、上の①の図のように白玉はDからC→B→A、黒玉はCからD→E→Aの順に進みます。
このとき、どちらの玉もAで終わっているのですが、終着点は出発点でもあるので、出発した頂点は(白、黒)=(A、A)と表せます。
② おたがいの「ツー!」のときにすれ違う場合
おたがいの「ツー!」のときにCDの真ん中ですれ違う場合、上の②の図のように白玉はEからD→C→B、黒玉はBからC→D→Eの順に進みます。
このとき、2つの玉が出発した頂点は(白、黒)=(B、E)と表せます。
③ おたがいの「スリー!」のときにすれ違う場合
おたがいの「スリー!」のときにCDの真ん中ですれ違う場合、上の③の図のように白玉はAからE→D→C、黒玉はAからB→C→Dの順に進みます。
このとき、2つの玉が出発した頂点は(白、黒)=(C、D)となります。
PR