あるところに、冬でも活動する不思議なカエルがいました。このカエルは、山の斜面を1回のジャンプで10㎝登ることができます。このカエルは、ジャンプを始めると、ジャンプとジャンプの間に一定の時間をおきながら、続けて20回のジャンプをします。このとき、ジャンプを始めてから最後のジャンプで着地するまでに5分かかります。その後、10分間休みます。カエルは、このように5分間のジャンプと10分間の休みをくり返しながら、山の斜面を登っていきます。このとき、次の問いに答えなさい。
※ 画像はクリックすると拡大しますが、そこまでして見るほどのモノではありません。
(1)
このカエルは、山の斜面でジャンプを始めてから55分後には、何m登った所にいますか。
(2)
このカエルが山の斜面を登っていくと、氷の斜面にたどり着きました。この氷の斜面では、ジャンプで着地してから次にジャンプするまでの間に2㎝下がってしまいます。また、10分間の休みをとっている間にも80㎝下がってしまいます。
① この氷の斜面では、ジャンプを始めてから続けて20回ジャンプをして最後に着地するまでに、どれだけ登ることができますか。
② この氷の斜面は9m続いていました。この氷の斜面の下の端からジャンプを始めるとすると、氷の斜面の上の端に到達するまでに、どれだけの時間がかかりますか。
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(1)
このカエルは「5分間のジャンプで10×20=200㎝進む」と「10分間休憩」をくり返して山を登っていくので、次の図のように5+10=15分間を1セットにして考えます。
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55÷15=3余り10なので、このカエルは55分間に20回ジャンプを3セット行うだけでなく、最後に余った10分間で20回ジャンプをもう1セットできます。
つまり、このカエルは55分間で20回ジャンプを3+1=4セットできるので、200×4=800㎝=8m登れます。
(2)の①
このカエルが2㎝下がるのはジャンプとジャンプの間なので、20回のジャンプでこのカエルが下がってしまうのは全部で19回です。
※ 間の数=木の数-1
つまり、このカエルは20回のジャンプで200㎝進んで2×19=38㎝下がるので、スタート地点から200-38=162㎝=1m62㎝登ります。
(2)の②
次の図のように、このカエルが氷の斜面を登るときは「5分間で162㎝進む」と「10分間の休憩中に80㎝下がる」をくり返すので、5+10=15分間で162-80=82㎝登ります。
氷の斜面は9m=900㎝なので、900÷82=10余り82、つまり11セット目の20回ジャンプのときに残り82㎝を登り切るのか・・・あれ?でも1回あたりのジャンプに何秒かかるのか分かってないし・・・
みたいなことを考え始めた時点でアウトです。
15分間で82㎝ずつ登る作業を10-1=9セットくり返した時点で、このカエルが氷の斜面を登った距離の合計は82×9=738㎝になっています。
そのとき、残りの距離は900-738=162㎝なので、あと5分間登れば、次の図のようにちょうどゴールに到着します。
したがって、このカエルが氷の斜面を登りきるのにかかる時間は15×9+5=140分=2時間20分になります。
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