次の図1のように、1辺の長さが1㎝の正方形のマスがたてに2個、横に2011個、合計4022個ならべて書いてあります。左上のマス目をA、右上のマス目をB、右下のマス目をCとします。
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図2のように、上の目の数が1になるようにサイコロをマス目Aの上におきます。このサイコロをマス目Aからマス目Cまで、辺をじくにして、たおしていきます。そのとき、最初にマス目Aにあるサイコロの上の目の数1と、サイコロをたおすたびにサイコロの上にあらわれる数を記録します。サイコロがマス目Cについたときに記録した数を合計し、その合計をTとします。ただし、サイコロは、向かい合う面に書かれている数の和が7となるように作られています。サイコロはこのマス目の外には出ないものとして、次の各問いに答えなさい。
(1)
サイコロをたおしながら、マス目Aからマス目Bまでまっすぐ転がしたのち、マス目Cへ1回たおすとき、Tはいくつになりますか。
(2)
マス目Aからマス目Cまでもっとも少ない回数でサイコロをたおしながら転がします。Tがもっとも小さくなるとき、Tはいくつになりますか。また、そのような転がし方は何通りありますか。
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(1)
次の図のように、最初は「1」の面が上にある状態のサイコロを右へ倒していくと、真上に来る面は「1→4→6→3」の繰り返しになります。
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2011÷4=502余り3なので、「1→4→6→3」を502回繰り返した後、次の図のように真上の面が「1→4→6」と変わったときに右端のBのマスへ到着します。
また、最後にサイコロを手前にころりん!と倒してCのマスへ到着したとき、真上の面は「2」の反対側の「5」になっています。
(1+4+6+3)×502=7028、1+4+6=11、そして最後に真上に来た「5」も含めると、答えは7028+11+5=7044になります。
(2)
次の図のように、サイコロを最初の位置から2008番目のマスまでひたすら右に転がしている間は、真上に来る目が「1→4→6→3」の繰り返しになります。
2008÷4=502組目までの数字の合計が(1+4+6+3)×502=7028となるところまではさっきの問題と変わらないので、残り3マスのどこでサイコロを手前に転がせば合計が最も小さくなるのかを考えてみます。
次の左側の図のように、サイコロを右へ「1→4→6」と進めてから手前に転がすと、最後の目は「5」になるので、そのときの4つの数の合計は1+4+6+5=16になります。
また、右側の図のようにサイコロを右へ「1→4」と進めてから手前に転がして「5」の目を出し、最後にもう1回右へ転がすと最後が「6」になるので、そのときの4つの数の合計は1+4+5+6=16です。
※ つまり、下の図だとどちらもさっきの問題のときと合計が変わらない。
しかし次の図のように「1」のときにサイコロを手前に倒し、その後で右へ2回転がすと、4つの数の合計は1+5+4+2=12となり、さっきの図に比べて合計が16-12=4減ります。
また、次の図のように2008番目のマスでサイコロを手前に倒し、その後で右へ3回転がしてもOKなのですが、その場合の4つの数の合計は5+1+2+6=14なので最小ではありません。
以上から、最小となるTの値は7028+12=7040となります。また、さっきの問題のときはTの値が7044で、最小となる場合はそれよりも16-12=4小さいので、7044-4=7040と求めてももちろんOKです。
また、Tの値を最小にするには、真上の面が「1」となったときにサイコロを手前に倒せばOKなので、そのタイミングは
・サイコロが右へ「1→4→6→3」と502回繰り返しながら転がす途中
・最後の「1→4→6」のときの「1」
のどこか1回を選ぶことになります。
したがって、Tの値を最小にする転がし方は、全部で502+1=503通りになります。
【補足】
次の図のように、途中の「1」でサイコロを手前に倒した場合、真上の面が「5」になってから最初の3つは「5→4→2」となった後、そこからは「3→5→4→2」の繰り返しになります。
最初にどの面が上だったとしても、ひたすら右へ転がし続ける限りは4つの面の合計が7×2=14になることは変わらないので、途中で1回だけサイコロを手前に倒して「1→5→4→2」を作ればTの値が最小になります。
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