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2010

渋谷教育学園渋谷2010【2】の(1) ☆規則性・整数の性質☆


連続した25個の整数があり、そのうち偶数だけの和から奇数だけの和を引くと44になりました。この25個の整数の和は(  )です。
 
※ 解説を見る場合は、下の「解説はこちらから」をクリック!



この25個の整数が奇数と偶数のどちらから始まっているのかを読み取るため、まずは次の2つのケースで規則性を確認してみます。

※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。
 
 
【奇数から始まる数列の場合】
sisi2-201.png




たとえば3から11までの9個の整数で奇数と偶数の合計を比べてみると、上の表のように最初から4組目までは偶数が1ずつリードを積み上げるのですが、最後に奇数の11があるので、結局は奇数の合計が偶数よりも11-1×4=7大きくなります。
 
※ このとき、奇数の最後の数は7+4=11という計算で求められます。
 
 
【偶数から始まる数列の場合】
sisi2-202.png




 
今度は1から10までの10個の整数で偶数と奇数の合計を比べてみると、上の表のように最初から4組目までは奇数が1ずつリードを積み上げるのですが、最後に偶数の10があるので、結局は偶数の合計が奇数よりも10-1×4=6大きくなります。
 
※ このとき、偶数の最後の数は6+4=10という計算で求められます。
 
 
以上から、この数列は奇数の和の方が大きければ奇数から、偶数の和の方が大きければ偶数からスタートしていることが分かります。
 
この問題の場合、偶数の和の方が奇数の和よりも大きいので、次の表のように偶数からスタートしています。
 
また、整数は全部で25個なので、最後の偶数を除けば偶数と奇数の組み合わせが(25-1)÷2=12組あることも分かります。

sisi2-203.png





最初の12組で奇数は1ずつリードし、偶数よりも合計が12大きくなっています。しかし最後に偶数の□があるので、合計は偶数が奇数よりも□-12=44大きくなりました。
 
このとき、最後の偶数である□は44+12=56なので、最初の偶数は56-24=32になります。
 
つまりこの数列は32から56までの25個の整数なので、その和は(32+56)×25÷2=1100になります。


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