5をいくつか並べた整数をAとします。そのAに5をかけた整数の各位の数の和をBとするとき、次の問いに答えなさい。
(1)
整数Aが5を35個並べた数のとき、Bを求めなさい。
(2)
B=686のとき、Aは5をいくつ並べた数ですか。5の個数を求めなさい。
(3)
Bの各位の数の和を求めると9になりました。このようなBのうち、3番目に小さい数を求めなさい。
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(1)
実際に5を35個並べた数に5をかけて、その答えの各位の数の和を求めてもOKですが、それだと紙の横幅が足りなくて大変そうなので、まずは5を2個、3個、4個、・・・と並べた場合で規則性を調べてみます。
A=55のときは、55×5=275となりますが、次の図のようにいちばん上の位にある2といちばん下の位にある5を足すと、ちょうど7が1個できるので、2+7+5=7×2=14となります。
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A=555のときは、555×5=2775となりますが、次の図のようにいちばん上の位にある2といちばん下の位にある5を足すと、さっきと同じように7が1個できるので、2+7+7+5=7×3=21となります。
A=5555のときは、5555×5=27775となりますが、次の図のようにいちばん上の位にある2といちばん下の位にある5を足すと、やはり7が1個できるので、2+7+7+7+5=7×4=28となります。
ここまでに確認したことをまとめてみると、
・Aに5を2個並べたとき→Bは7が2個あると考えればOK
・Aに5を3個並べたとき→Bは7が3個あると考えればOK
・Aに5を4個並べたとき→Bは7が4個あると考えればOK
となっているので、Aに5を□個並べたとき、Bは7が□個あると考えられることが分かります。
つまりAに5を35個並べた場合も、Bは次の図のように「7が35個ある」と考えればOKなので、答えは7×35=245になります。
(2)
686÷7=98なので、Bには7が98個並んでいると考えられます。
また、さっきの問題で「Aに並んでいる5の個数とBに並んでいる7の個数は等しい」と考えられることが分かったので、Aにも5が98個並んでいます。
(3)
Bの各位の数の和は「7×□」を計算すれば求められるので、答えは必ず7の倍数になっているはずです。
また、9×2=18、9×3=27、9×4=36などの例を見れば分かるように、各位の数の和が9になるのは9の倍数のときなので、答えは必ず9の倍数にもなっているはずです。
つまり、Bの各位の数の和が9になるのは「7の倍数」かつ「9の倍数」のときなので、7と9の公倍数を小さい順に調べてみると、
・最小公倍数の63→6+3=9なのでOK
・63×2=126→1+2+6=9なのでOK
・63×3=189→1+8+9=18なのでダメ
・63×4=252→2+5+2=9なのでOK
となることから、3番目に小さい数は252になります。
※ Bに7が252÷7=36個分並んだとき。つまりAにも5が36個並んでいる。
【補足】
解説の中で「各位の数の和が9になるのは9の倍数のとき」と書きましたが、厳密にいえば「各位の数の和が9の倍数ならば、その数自体も9の倍数である」が正しい表現です。
つまり、各位の数の和が9のときはもちろん、9×2=18とか9×3=27になった場合でも、その数は9の倍数です。
・315→3+1+5=9なので、315は9の倍数。
・6543→6+5+4+3=18なので、6543は9の倍数。
・59238→5+9+2+3+8=27なので、59238は9の倍数。
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