次の図1のような正三角形を積み重ねます。図2は2段積み重ねた状態、図3は3段積み重ねた状態です。
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図2の2段の状態のとき、正三角形の数は4個(△が3個と▽が1個)、頂点の数は6個、辺の数は9本と数えるものとします。
3段以上積み重ねたときも正三角形の数、頂点の数、辺の数を同じように数えます。次の問いに答えなさい。
(1)
5段積み重ねたときの正三角形の数、頂点の数、辺の数はそれぞれいくつですか。
(2)
正三角形の数が289になるのは、正三角形を何段積み重ねたときですか。
(3)
頂点の数が105になるのは、正三角形を何段積み重ねたときですか。
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(1)
まずは正三角形を1段、2段、3段積み重ねたときの図を使って、正三角形の数、頂点の数、辺の数などがどのように増えていくのかを確かめてみます。
【正三角形の数の増え方】
次の図を見れば分かるように、正三角形の数は1段のときは1個、2段のときは1+3=4個、3段のときは1+3+5=9個、・・・という感じで増えていきます。
このとき、正三角形を□段積んだときの正三角形の数は、1から□までの奇数の和になっていることが分かります。
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【頂点の数の増え方】
次の図を見れば分かるように、頂点の数は1段のときは1+2=3個、2段のときは1+2+3=6個、3段のときは1+2+3+4=10個、・・・という感じで増えていきます。
このとき、正三角形を□段積んだときの頂点の数は、1から□+1までの整数の和になっていることが分かります。
【辺の数の増え方】
次の図を見れば分かるように、辺の数は1段のときは1×3=3本、2段のときは(1+2)×3=9本、3段のときは(1+2+3)×3=18本、・・・という感じで増えていきます。
このとき、正三角形を□段積んだときの辺の数は、(1から□までの数の和)×3で求められることが分かります。
以上から、正三角形を5段積み重ねたときの正三角形の数は1+3+5+7+9=25個、頂点の数は1+2+3+4+5+6=21個、そして辺の数は(1+2+3+4+5)×3=45本になります。
(2)
正三角形を□段まで積み重ねたときの正三角形の数は、1から□までの奇数の和を計算すれば求められるので、1からどんどん奇数を足していって289になるときを見つけても答えは求められます。
しかし次の図を見れば分かるように、1から□までの奇数の和は□×□を計算すれば求められるので、同じ数をかけ合わせて289になるときを探してみると、17×17のときであることが分かります。
以上から、正三角形の数が289個になるのは17段積み重ねたときになります。
(3)
正三角形を□段積んだときの頂点の数は、1から□+1までの整数の和を計算すれば求められるので、その合計が105になるときを地道に求めてみます。
1から10までの整数の和は(1+10)×10÷2=55なので、さらにそこから整数を加えていくと、次の図のように14まで足したときであることが分かります。
以上から、頂点の数が105個になるのは正三角形を14段積み重ねたときになります。
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