50個の電球に1から50までの番号がつけられています。それぞれの電球にはボタンがあり、それを1回押すと、ついている電球は消え、消えている電球はつきます。
はじめにすべての電球が消えていて、次の規則で50回の操作を行います。
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すべての操作が終わったとき、次の問いに答えなさい。
(1)
番号1~10の電球それぞれについて、電球がついていれば○、消えていれば×を次の表にかきなさい。
(2)
番号1から50の電球の中で、ついている電球の個数はいくつですか。また、その電球の番号はどんな数かを述べなさい。
(3)
番号1から50の電球の中で、4回ボタンが押された電球の個数はいくつですか。
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(1)
最初はすべての電球が消えているので、約数が奇数個ある番号なら最後に電気はつき、約数が偶数個ある番号なら最後に電気は消えています。
そこで、番号1から10それぞれに約数が何個あるのかを確認してみると・・・
・番号1・・・1だけだから1個→つく
・番号2・・・1と2の2個→消える
・番号3・・・1と3の2個→消える
・番号4・・・1、2、4の3個→つく
・番号5・・・1と5の2個→消える
・番号6・・・1、2、3、6の4個→消える
・番号7・・・1と7の2個→消える
・番号8・・・1、2、4、8の4個→消える
・番号9・・・1、3、9の3個→つく
・番号10・・・1、2、5、10の4個→消える
この結果にしたがって表に○と×を書きこむと次のようになります。
(2)
さっきの表に「○」を書きこんだ番号は「1」、「4」、「9」でしたが、この3つの数に共通するのは、どれも(同じ数)×(同じ数)の答えであるということです。
※ 平方数ともいいます。
例えば4×4=16の約数は「1・2・4・8・16」の5個、5×5=25の約数は「1・5・25」の3個のように、平方数の約数はいつでも奇数個になっています。
したがって、1から50までの番号の中で最後についている電球の個数は、番号が1・4・9・16・25・36・49の7個で、それらの番号には「(同じ数)×(同じ数)の答えである」または「平方数である」という共通点があります。
(3)
4回ボタンがおされる電球には、約数を4個もつ番号が書かれているはずです。
約数が4個ある整数には、大きく分けて「□×□×□」と「□×△」という2つのパターンが考えられます。
※ ただし、□や△にはそれぞれ素数があてはまるものとします。
① □×□×□の場合
□×□×□の約数は、「1」、「□」、「□×□」、「□×□×□」の4個になります。
例えば□=2のとき、□×□×□の答えは2×2×2=8となりますが、8の約数は小さい順に1、2、2×2=4、2×2×2=8の4個ですね。
同じように□=3のときの答えである3×3×3=27にも約数が4個あるのですが、次に大きい素数である5を□にあてはめると5×5×5=125となってしまい、50をはるかに超えてしまうのでダメです。
したがって、□×□×□の条件にあてはまるのは、□=2のときの答えである8と、□=3のときの答えである27の2個になります。
② □×△の場合
□×△の約数は、「1」、「□」、「△」、「□×△」の4個になります。
例えば□=2、△=3のときの答えである2×3=6の約数は、小さい順に1、2、3、2×3=6の4個になります。
□×△の答えが50を超えないように組み合わせを考えてみると・・・
・□=2のとき→△は3、5、7、11、13、17、19、23の8通り
・□=3のとき→△は5、7、11、13の4通り
・□=5のとき→△は7だけなので1通り
したがって、□×△にあてはまる組み合わせは、全部で8+4+1=13個あります。
①と②の結果から、1から50までの中で約数が4個ある整数は全部で2+13=15個あり、それらが番号として書かれた電球は4回ボタンがおされます。
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