A君がオートバイに乗って山に向かっています。山に向かってクラクションを鳴らすと16秒後にこだまが聞こえてきました。それから11秒後に再び鳴らすと、今度は13秒後にこだまが聞こえてきました。音の速さを毎秒340mとすると、オートバイは山に向かって時速何㎞で走っていますか。
【補足】
これは入試問題ではなく、掲示板「インターエデュ」で取り上げられていたものです。
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まずは問題文の条件を3つの線分図に表し、最後にそれを重ね合わせて解いてみます。
【最初の16秒のときの図】
次の図のように、オートバイはスタート地点から山に向かってクラクションを鳴らし、それからの16秒間でオートバイは青色の矢印の分だけ、そして音は緑色の矢印の分だけそれぞれ進みました。
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【次の11秒間の図】
次の図のように、オートバイはその後の11秒間でさらに山へ向かって進み続けました。
ちなみにこの11秒間は、オートバイはクラクションを鳴らさずに淡々と進んでいるだけです。
【最後の13秒間の図】
さっきの図で11秒間進んだオートバイは、下の図の②の地点で再び山へ向かってクラクションを鳴らしました。
その後の13秒間で、オートバイは青色の矢印の分だけ、そして音は緑色の矢印の分だけそれぞれ進みました。
【3つの線分図を並べてみる】
これまでの3つの線分図を次のように並べてみると、音が16秒間で進んだときの矢印は、13秒間で進んだときの矢印よりも下の図の「A+B+C+D(オレンジ色の部分)」だけ長いことが分かります。
上の図のAはオートバイが16秒間で進む距離、BとDはどちらもオートバイが11秒間で進む距離、そしてCはオートバイが13秒間で進む距離なので、音が16-13=3秒間で進む距離を、オートバイは16+11+11+13=51秒間かけて進むことが分かります。
音が3秒間で進む距離は340×3=1020mなので、オートバイの速さは1020÷51=秒速20mになります。
最後にそれを3.6倍して時速に直すと、答えは20×3.6=時速72㎞になります。
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