A君が家から駅まで行くのに自転車なら30分、走ると1時間10分、歩くと1時間45分かかります。家から駅までの間にP地点とQ地点があります。A君はある日、家からPまで自転車で行き、PからQまで11分間走り、Qから駅まで歩いたところ、家から駅まで47分かかりました。このとき、次の問いに答えなさい。ただし、自転車の速さ、走る速さ、歩く速さはそれぞれ一定とします。
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(1)
自転車の速さ、走る速さ、歩く速さの比を、もっとも簡単な整数の比で表しなさい。
(2)
自転車に乗っていたのは何分間ですか。
(3)
PからQまでの距離はQから駅までの距離より75m長いです。歩く速さは毎分何mですか。
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(1)
家から駅までの距離を、30分と1時間10分=70分と1時間45分=105分の最小公倍数である210とおいて、3種類の進み方それぞれの速さの割合を求めてみると、
・自転車→210の距離を30分で進むので、速さは210÷30=毎分7
・走る→210の距離を70分で進むので、速さは210÷70=毎分3
・歩く→210の距離を105分で進むので、速さは210÷105=毎分2
と表すことができます。
したがって、自転車の速さ、走る速さ、歩く速さの比は7:3:2になります。
(2)
さっきの問題と同じように、家から駅までの距離を210とおき、自転車の速さを毎分7、走る速さを毎分3、歩く速さを毎分2とすると、A君はPQ間を11分で走ったので、その距離は3×11=33と表せます。
また、家からPまでの距離を□、Qから駅までの距離を△とおくと、□と△の距離の合計は210-33=177、その2区間を進むのにかかった時間の合計は47-11=36分になります(次の図参照)。
上の図の□と△は2種類の速さが混ざっていて、距離と時間の合計が分かっているので、速さのつるかめ算を利用すれば□や△の距離を進むのにかかった時間を求めることができます。
求めたいのは上の図で□の距離を進むのにかかった時間なので、36分すべて歩く速さで進んだら?と仮定してつるかめ算を始めると、そのときの距離は2×36=72となります。
実際の距離の合計は177なので、つるかめ算の公式を使って自転車で進んだ時間を求めると、(177-72)÷(7-2)=21分間になります。
※ Qから駅まで歩いて進むのにかかった時間は36-21=15分間です。
(3)
PからQまでの距離は毎分3の速さで走って11分かかるので3×11=33、そしてQから駅までの距離は毎分2の速さで歩いて15分かかるので2×15=30と表せます。
その2つの距離を次のような2本の線分図に表して比べてみると、比の差である33-30=3が、「PからQまで」と「Qから駅まで」との距離の差である75mにあたることが分かります。
比の3が75mなら比の1は75÷3=25m、そして歩いた距離は比の30なので25×30=750mであることが分かります。
つまり、A君は750mを15分かけて歩いたので、歩くときの速さは750÷15=毎分50mになります。
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