西から東へ向かう2車線の高速道路があります。ここを走る車は、A、P、Q、Bの4地点をこの順に通過しますが、P地点とQ地点の間は工事をしているため、1車線は車が通れません。この日、たろうさん、ゆきおさん、しげるさんの3人がこの順にA地点とB地点の間を走りました。太郎さんは朝早かったため、渋滞には出くわさず、A地点とB地点の間を13分で走りました。ゆきおさんはP地点で渋滞に出くわし、A地点とB地点の間を22分で走りました。しげるさんが走ったときには、渋滞の長さがゆきおさんのときのちょうど2倍になっていました。走る車の速度は、2車線とも走ることができる場合は分速1200m、1車線しか走ることができない場合は分速800m、渋滞している場合は車線の数に関係なく分速200mとします。また、渋滞の先頭はいつでもQ地点で、ここを過ぎると渋滞は解消されるものとします。このとき、次の各問いに答えなさい。
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(1) A地点とB地点の間の距離は何㎞ですか。
(2) しげるさんはA地点とB地点の間を走るのに何分かかりましたか。
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(1)
まずはたろうさんとゆきおさんがAB間を進むのにかかった時間差を利用して、PQ間の距離を求めてみます。
次の図1のように、たろうさんはアとウの区間を分速1200mで、そしてイの区間を分速800mで進んだ結果、AB間を13分で通過しました。
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次の図2のように、ゆきおさんはアとウの区間を分速1200mで、そしてイの区間を分速200mで進んだ結果、AB間を22分で通過しました。
この2つの図はアとウにかかった時間は変わらない(速さも距離も同じ)ので、2人がAB間を進むのにかかった時間の差である22-13=9分は、イの区間の進み方によって生じたものであることが分かります。
2人がイの区間を進む速さの比は、たろう:ゆきお=分速800m:分速200m=4:1なので、2人がイの区間を進むのにかかる時間の比は、たろう:ゆきお=1:4になります。
※ 速さの逆比は時間の比。
つまり、その時間の比の差である4-1=3が、2人がイの区間を進むのにかかった時間の差である9分にあたるので、比の1は9÷3=3分になります。
つまり、たろうさんはイの区間を分速800mで3分かけて進んだので、その距離は800×3=2400mになります。
また、たろうさんは次の図のようにアとウの区間を合わせて13-3=10分かけて進んだことも分かるので、その2区間の距離の合計は1200×10=12000mになります。
つまり、上の図のアとウは合わせて12000m=12㎞、イは2400m=2.4㎞なので、AB間の距離は12+2.4=14.4㎞になります。
(2)
しげるさんがAB間を走ったときは、渋滞の区間が2400×2=4800mになっていたので、次の図のアとウ(分速1200mで走行した区間)は合わせて14400-4800=9600mであることが分かります。
渋滞区間を通過するのにかかる時間は4800÷200=24分、そして残りの区間を通過するのにかかる時間は9600÷1200=8分なので、しげるさんはAB間を24+8=32分で通過しました。
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