3匹のヤギがいて、名前はどれも「がらがらどん」です。ですから、A、B、Cと区別することにします。さて、A、B、Cは湖畔の同じ地点を同時に出発し、湖に沿って散歩をしました。Aは時計回りに、BとCは反時計回りにそれぞれ一定の速さで歩き、Aの速さはBの速さの2分の1倍、Cの速さはBの速さの8分の3倍でした。AはまずBと出会い、そこから120m歩いた地点でCと出会い、さらにその2分後に再びBと出会いました。次の問いに答えなさい。
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(1) 湖は1周何mですか。
(2) Aの速さは毎分何mですか。
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(1)
まずはAとB、BとCの速さの比をそれぞれ求めてみると、
・Aの速さはBの速さの2分の1倍なので、A:B=2分の1:1=1:2
・Cの速さはBの速さの8分の3倍なので、B:C=1:8分の3=8:3
となります。
その2つの比を、次の図のように連比にしてみると、3匹の速さの比はA:B:C=4:8:3と表せます。
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3匹のヤギは、次の図のように点アから同時に出発し、時計回りに進んだAと反時計回りに進んだBがコースの途中にある点イで出会いました。
AとBの速さの比は4:8なので、下の図でAが進んだ距離は4、Bが進んだ距離は8、そして湖の1周の距離は4+8=12となります。
上の図でAとBが出会うまでに、Cは点アからウまで比の3の距離だけ進んだので、この時点でAとCは比の8-3=5だけ離れていることが分かります。
また、AとCの速さの比は4:3なので、AとCが次の図のように点エで出会うまでに進んだ距離は、
・A→5×7分の4=7分の20
・C→5×7分の3=7分の15
と表せます。
上の図で、Aはイからエまで120m進んだので、比の1は120÷7分の20=42mであることが分かります。
湖の1周の長さは比の12なので、答えは42×12=504mになります。
(2)
AがCと出会うまでに点イからエへと進む間、Bは反時計回りでイからオへ進みました。
AとBの速さの比は1:2なので、イからエまでの距離が120mなら、イからオまでの距離は120×2=240mになります。
湖の1周は504m、イからエまでは120m、イからオまでは240mなので、上の図のエとオの間は504-(120+240)=144m離れています。
その距離を、AとBは1:2の速さで次の図のように2分間進んだら点カで出会ったので、Aが2分間で進んだエからカまでの距離は、144×3分の1=48mです。
つまり、Aは2分間で48m進むので、答えは48÷2=分速24mです。
【補足】
問題文に出てくる「がらがらどん」の元ネタは、ノルウェーの童話「3匹のヤギのがらがらどん」です。
3匹のヤギ「がらがらどん」が橋を渡ろうとしたら、その下には怪物がいて・・・というお話なのですが、わりと面白いのでまだ読んだことがない人にはおススメです。
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