聖君と光君と学君は、A地点を同時に出発してそれぞれ一定の速さでB地点まで歩きました。
聖君と光君については、出発してから14分後には、進んだ距離と残りの距離の比が聖君は2:3、光君は9:16となりました。聖君はその後も同じ速さで歩き続けましたが、光君は聖君に追いつこうとしてそれまでの速さより毎分8mだけ速く歩くことにしました。しかし、B地点に先に着いたのは聖君で、そのとき光君はB地点から42m手前のところにいました。
このとき、次の問いに答えなさい。
(1)
聖君がB地点に着いたのはA地点を出発してから何分後ですか。
(2)
A地点からB地点までの距離は何mですか。
(3)
学君は、最初は聖君と同じ速さで歩き始めましたが、途中から毎分10mだけ速く歩くことにしたら、聖君より1分早くB地点に着くことができました。学君が、聖君と同じ速さで歩いていたのは何分間ですか。
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(1)
聖君がA地点からB地点まで進んだ様子を線分図に表すと次のようになっているので、まずは後半の③の距離にかかった時間を求めてみます。
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聖君は②の距離を進むのに14分かかるので、①の距離を進むのにかかる時間は14÷②=7分、そして③の距離を進むのにかかる時間は7×③=21分になります。
したがって、聖君がB地点に着いたのは、A地点を出発してから14+21=35分後です。
(2)
もし光君も最初と同じ速さで進み続けた場合、聖君がB地点に着くまでの21分間にどれだけ進めるのか(次の図の緑色の矢印)を考えてみます。
光君は⑨の距離を14分で進むので、21分間で進む距離を□とおくと、9:14分=□:21分という比に表せます。
このとき、□は9×21÷14=13.5なので、残りの距離の比は16-13.5=2.5になります(次の図)。
実際には、光君は進む速さを毎分8mアップさせているので、その分でさらに8×21=168m進めたのですが、それでもB地点までまだ42m残っていました。
つまり次の図のように、168+42=210mが比の2.5にあたることが分かります。
比の①にあたる距離は210÷2.5=84m、A地点からB地点までの距離の比は9+16=25なので、A地点からB地点までの距離は84×25=2100mになります。
(3)
聖君は2100mを35分で進んだので、速さは2100÷35=分速60mになります。
学君も最初は分速60mで進んでいたのですが、途中から60+10=分速70mに変えた結果、聖君よりも1分早い35-1=34分間でAB間を進みました。
このとき、求めたいのは次の図の□分にあてはまる数なので、つるかめ算の公式を利用します。
もし34分間すべてを分速70mで進んだ場合の距離は、70×34=2380mになります。
実際にはAB間は2100mなので、つるかめ算の公式にあてはめて上の図の□分を求めると、(2380-2100)÷(70-60)=28分になります。
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