A地点に父兄弟の3人がいます。
弟はB地点へ書類を届けるためにA地点を出発しました。兄はその2分15秒後に弟を追いかけてA地点を出発して、途中のC地点で弟に追いつきました。すぐに兄が弟から書類を受けとってB地点へ向かい、弟はもと来た道をA地点へ引き返しました。弟がA地点に帰りつくと、すぐに父が別の書類を持ってB地点に向けて出発しました。B地点へは兄と父の2人が同時に到着しました。
弟は兄の0.8倍、父は兄の1.5倍の速さで歩きます。
ただし、それぞれの地点で書類を渡したり、受けとったりするのに、時間はかからないとします。
次の問いに答えなさい。
(1) 兄が歩いて60分かかるきょりを、弟と父はそれぞれ何分で歩きますか。
(2) 弟が途中のC地点に着いたのは、弟が出発してから何分何秒後ですか。
(3) 父が歩いた時間は何分何秒ですか。
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(1)
まずは3人の速さを比で求めます。
弟の速さは兄の0.8倍なので、兄と弟の速さの比は、兄:弟=1:0.8=5:4です。
また、父の速さは兄の1.5倍なので、父と兄の速さの比は、父:兄=1.5:1=3:2です。
この2つの比をまとめて連比で表すと、次のようになります。
兄の進む速さは比の10なので、兄が60分で進むきょりは10×60=600と表せます。
600のきょりを進むのに弟と父それぞれがかかる時間は、
弟・・・600÷8=75分です。
父・・・600÷15=40分です。
(2)
弟が進む速さは比の8なので、兄がA地点を出発するまでの2分15秒=2.25分間に、8×2.25=18のきょりを進みました(図1)。
(図1 弟が18進んだ様子)
図1の状態から兄が比の10の速さで弟を追いかけ始め、C地点で追いつきました(図2)。
(図2 兄が弟にC地点で追いつく)
兄が弟に追いつくまでにかかる時間を旅人算の公式を利用して求めると、18÷(10-8)=9分後になります。
ただし、それは兄がC地点まで進むのにかかった時間なので、弟がC地点に着いたのは、A地点を出発してから2分15秒+9分=11分15秒後です。
(3)
A地点からC地点までのきょりは、10×9=90と表せます(兄が10の速さで9分間進んだきょり)。
弟はA地点からC地点まで11分15秒=11.25分かけて進んだので、A地点まで同じ時間をかけて戻ることになります。
その間も兄はB地点へ向けて10の速さで進み続けているので、弟がA地点へ戻ったときには、B地点へ向けて10×11.25=112.5のきょりを進みました(図3)。
(図3 弟は左へ、兄は右へ)
図3の後、いよいよ父が兄を追いかけ始めますが、そのときの2人のきょりの差は、90+112.5=202.5と表せます(図4)。
(図4 ついに父が発進!)
父は15の速さで兄を追いかけるので、追い付くまでにかかる時間は、(202.5)÷(15-10)=40.5分=40分30秒になります。
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