何人かの中学生と何人かの小学生に鉛筆を配ることにしました。中学生に2本ずつ、小学生に4本ずつ配ると36本余ります。中学生に3本ずつ、小学生に6本ずつ配ると3本足りません。また、中学生は小学生より3人多くいます。
(1)
小学生の人数は何人ですか。答えだけでなく、途中の考え方を示す式や図などもかきなさい。
(2)
鉛筆の本数は何本ですか。
(3)
すべての中学生に同じ本数ずつ、すべての小学生に同じ本数ずつ、鉛筆が余らないように配るには、中学生と小学生にそれぞれ何本ずつ配ればよいですか。答えは2通りあります。その2通りとも書きなさい。
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(1)
過不足算の公式を利用して解く問題なのですが、中学生と小学生が混ざっていてややこしいので、とりあえず3人多い中学生に鉛筆を返却させて人数をそろえることにします。
【中学生に2本、小学生に4本ずつ配るとき】
中学生と小学生を1人ずつペアにしていくと、次の図のように鉛筆は1組あたり2+4=6本ずつ配ることになります。
また、ペアを作れなかった3人の中学生から鉛筆を2本ずつ(全部で3×2=6本)返してもらうと、問題文にある「鉛筆が36本余る」状態は「鉛筆が36+6=42本余る」状態へと変わります。
つまり過不足算っぽく問題文を書き換えると、「中学生と小学生のペアに鉛筆を6本ずつ配ったら、鉛筆が42本余りました」となります。
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【中学生に3本、小学生に6本ずつ配るとき】
さっきと同じように中学生と小学生を1人ずつペアにしていくと、次の図のように鉛筆は1組あたり3+6=9本ずつ配ることになります。
また、ペアを作れなかった3人の中学生から鉛筆を3本ずつ(全部で3×3=9本)返してもらうと、問題文にある「鉛筆が3本足りない」状態は「鉛筆が9-3=6本余る」状態へと変わります。
※ 鉛筆を3×3=9本返してもらう→「3本不足」が「9-3=6本余る」に変わる
こちらも過不足算っぽく問題文を書き換えると、「中学生と小学生のペアに鉛筆を9本ずつ配ったら、鉛筆が6本余りました」となります。
つまり、この問題は「6本ずつ配ると42本余る」、「9本ずつ配ると6本余る」という2つの条件がある過不足算とみなすことができるので、(余り-余り)÷(配る数の差)=(人数)という公式が利用できます。
以上から、中学生と小学生のペアは(42-6)÷(9-6)=12組だと分かるので、小学生の人数も12人になります。
(2)
中学生の人数はペアの数よりも3多いので、12+3=15人になります。
問題文にある「中学生に2本ずつ、小学生に4本ずつ配ると36本余ります」という条件を使って鉛筆の本数を求めると、2×15+4×12+36=114本になります。
※ 中学生の人数なんて求めずに、さっきのペアのときの条件を使って6×12+42=114本と求めてももちろんOKです。
ただ、どうせ次の問題で中学生の人数が必要なので、この問題で先に確認しておきました。
(3)
中学生1人に配る本数を□本、小学生1人に配る本数を△本とおくと、中学生に配る鉛筆の合計は□×15、そして小学生に配る鉛筆の本数は△×12と表すことができます。
つまり、15の倍数と12の倍数の合計が114になるときを見つければOKなのですが、15の倍数は一の位が「0」または「5」のどちらかにしかならないので、114の一の位にある「4」は12の倍数で作ることになります。
12の倍数の一の位に「4」が出てくるのは、「12×2」と「12×7」の2通りです。
小学生に2本ずつ配る場合、中学生に配る本数は114-2×12=90本なので、中学生1人あたりに配る本数は90÷15=6本になります。
また、小学生に7本ずつ配る場合、中学生に配る本数は114-7×12=30本なので、中学生1人あたりに配る本数は30÷15=2本になります。
以上から、中学生と小学生に配る鉛筆の本数の組み合わせは、(中・小)=(6本・2本)と(中・小)=(2本・7本)の2通りになります。
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