ある学校の生徒60人に、犬についてのアンケートをとったところ、「好き」が32人、「きらい」が18人、「好きでもきらいでもない」が10人でした。同じ生徒に、ねこについてのアンケートもとったところ、「好き」が30人、「きらい」が21人、「好きでもきらいでもない」が9人でした。また、この2回のアンケートで最低1回は「好きでもきらいでもない」と答えた生徒は15人でした。
(1)
両方とも「好きでもきらいでもない」と答えた生徒は何人ですか。
(2)
一方に「好き」、他方に「きらい」と答えた生徒は22人でした。また、一方に「好き」、他方に「好きでもきらいでもない」と答えた生徒は8人でした。
① 両方とも「好き」と答えた生徒は何人ですか。
② 両方とも「きらい」と答えた生徒は何人ですか。
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(1)
2回のアンケートで「好きでもきらいでもない」と答えた生徒は15人なので、もしその15人全員が「好きでもきらいでもない」と1回しか答えてないのなら、犬とねこを「好きでもきらいでもない」と答えた人の合計も15人になっているはずです。
しかし実際には、犬とねこを「好きでもきらいでもない」と答えた人の合計は10+9=19人なので、両方とも「好きでもきらいでもない」と答えた人は19-15=4人だったことが分かります。
【補足】
次の図を使って、最低1回は「好きでもきらいでもない」と答えた15人の内訳を確かめておくと、緑色の4人は犬とねこのどちらも「好きでもきらいでもない」と答えたので、
・犬だけ「好きでもきらいでもない」と答えた人→10-4=6人
・ねこだけ「好きでもきらいでもない」と答えた人→9-4=5人
であることが分かります。
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(2)の①
どちらのアンケートも「好き」と「きらい」だけでなく「好きでもきらいでもない」と答えることができるので、この2つのアンケートに対する答え方としては、
A 両方とも「好き」と答える
B 両方とも「きらい」と答える
C 両方とも「好きでもきらいでもない」と答える→4人
D 一方は「好き」、他方は「きらい」と答える→22人
E 一方は「好き」、他方は「好きでもきらいでもない」と答える→8人
F 一方は「きらい」、他方は「好きでもきらいでもない」と答える
の6パターンが考えられます。
この中でCとEとFの合計(最低1回は「好きでもきらいでもない」と答えた人)は15人なので、AとBとDの合計(1回も「好きでもきらいでもない」と答えなかった人)は60-15=45人になります。
また、Cは4人なのでEとFの合計は15-4=11人、そしてEは8人なのでFは11-8=3人であることも分かります。
A~Fの60人の場合、犬を「好き」と答えた人は32人、ねこを「好き」と答えた人は30人なので、最低1回以上「好き」と答えた人の合計は32+30=62人でした。
また、犬を「きらい」と答えた人は18人、ねこを「きらい」と答えた人は21人なので、最低1回以上「きらい」と答えた人の合計は18+21=39人でした。
その62人や39人の中には、Eの8人やFの3人が含まれているのでそれらを除くと、
・最低1回以上「好き」と答えた人→62-8=54人
・最低1回以上「きらい」と答えた人→39-3=36人
となります(次の図参照)。
※ つまり、アンケートで最低1回以上「好きでもきらいでもない」と答えた15人を除いた45人を対象とすると、最低1回以上「好き」と答えたのが54人、最低1回以上「きらい」と答えたのは36人。
なんで面倒くさい作業をしてそんな数を求めたのかというと、犬とねこのアンケート結果を「好き」と「きらい」の二択でベン図に表すことはできるけど、「好きでもきらいでもない」が混ざるとうまくベン図に表せないから。

これまでに分かったことをもとにして、ABDの45人(一度も「好きでもきらいでもない」と答えなかった人)を対象にしたアンケート結果を次のようなベン図に表してみると、
・一度も「好きでもきらいでもない」と答えなかった45人→図のア+イ+ウ+エ
・一方は「好き」、他方は「きらい」と答えた22人→図のア+ウ
・最低1回以上「好き」と答えた54人→図のア+イ+イ+ウ
となります。

ア+イ+イ+ウ=54人、ア+ウ=22人なので、イ+イ(両方好きな人の数の2倍)は54-22=32人です。
両方とも「好き」と答えた人数は上のベン図のイにあてはまるので、答えは32÷2=16人になります。
(2)の②
上の図のア+イ+ウ+エ=45人、ア+ウ=22人なので、イ+エ(両方好きまたは両方きらいな人の合計)は45-22=23人です。
イは16人なので、エ(両方きらいな人)の数は23-16=7人です。
【補足】
たとえば、上のベン図のエは「両方きらい」を表しているので、「両方好きでもきらいでもない」という人をあてはめることはできません。
また、アは「犬は好きだけどねこはきらい」を表すので、「犬は好きだけどねこは好きでもきらいでもない」という人をあてはめることはできません。
つまりこの問題のように、「好き」と「きらい」以外に「好きでもきらいでもない」という選択肢があると、そのアンケート結果をうまくベン図に表すことができないのです。
そこで、アンケートに答えた60人ではなく、「好きでもきらいでもない」と答えた15人を除いたベン図を作成するため、いろいろとややここしい下準備をする必要がありました。
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