35人の生徒が国語と算数のテストを受けました。どちらのテストも10点満点で、得点は整数でつけています。7点以上とった生徒は、国語では18人、算数では25人でした。また、国語と算数の合計では、最高点が18点で1人、最低点は8点で3人いました。次の問いに答えなさい。
(1)
国語、算数ともに7点以上とった生徒は、何人以上、何人以下いたと考えられますか。
(2)
国語、算数ともに7点以上とった生徒が12人いたとき、国語と算数の合計点の平均は、最高で何点と考えられますか。四捨五入して小数第一位まで答えなさい。
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(1)
国語、算数ともに7点以上とった生徒が最も少ない場合と多い場合の人数を、2つのベン図を利用してそれぞれ求めてみます。
【最も少ない場合のベン図】
両方の科目で7点以上取った人数が最も少なくなるのは、8点以下の3人もどちらかの科目で7点とったため、次のベン図でエが0人になるときです。
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その場合、上のベン図のアイウ=35人、アイ=18人、イウ=25人なので、イにあてはまる人数は18+25-35=8人になります。
【最も多い場合のベン図】
両方の科目で7点以上取った人数が最も多くなるのは、国語で7点以上とった人はすべて算数でも7点以上だったため、次のベン図のように国語の輪が算数の輪の中へ完全に入ったときです。
その場合、両方の科目で7点以上とった人数(上のベン図のイ)は国語で7点以上とった人数と等しいので18人になります。
以上から、両方の科目で7点以上とった人数は、最も少ない場合で8人、最も多い場合は18人になります。
(2)
次のベン図のイが12人なので、アは18-12=6人、ウは25-12=13人、そしてエは35-(6+12+13)=4人であることが分かります。
アの6人は国語だけが7点以上なので、最も合計点が高くなるのは「国語が10点、算数が6点」の場合です。
イの12のうち1人は合計が最高の18点であることが分かっているので、残りの11人の合計点は最も高くて17点であることが分かります。
ウの13人は算数だけが7点以上なので、最も合計点が高くなるのは「国語が6点、算数が10点」の場合です。
エの4人のうち3人は合計が最低の8点であることが分かっています。また、残り1人の合計点はどちらの科目も7点未満であることから、最も高くて「国語が6点、算数も6点」の12点になります。
以上のことをふまえてア~エそれぞれの合計得点を求めてみると、
・ア→(10+6)×6=96点
・イ→18+17×11=205点
・ウ→(6+10)×13=208点
・エ→8×3+12=36点
となることから、35人全員の合計点は最も高くて96+205+208+36=545点になることが分かります。
したがって、そのときの平均点は545÷35=15.57…=15.6点になります。
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