下図のような図形に、A、B、C、D、Xの5つの地点があります。
地点間の道のりはそれぞれ、AからBが2㎝、BからCが10㎝、CからDが6㎝、DからAが8㎝、AからXが5㎝、CからXが6㎝です。
点PはDを出発し、A、Bを通りCへ向かって進みます。点QはBを出発し、C、Dを通りAへ向かって進みます。
(1) 2点P、Qが同時に出発し、ともに毎秒1㎝で進むとき、
① 2秒後にP、Qがある地点から地点Xまでの最短の道のりをそれぞれ求めなさい。
② 出発してから10秒後までの間で、PからXまでの最短の道のりが、QからXまでの最短の道のり以下なのはいつですか。
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(1)①
次の図を見れば分かるように、点Pから点Xまでのきょりは青と赤い線の2通り、そして点Qから点Xまでのきょりも紫と緑の2通りの測り方があります。
(画像はすべて、クリックすると拡大します)
スタート時の4種類の線の長さを確認しておくと、次のようになっています。
・青い線→8+5=13㎝で、その後は1秒に1㎝ずつ短くなっていく。
・赤い線→6+6=12㎝で、その後は1秒に1㎝ずつ長くなっていく。
・紫の線→5+2=7㎝で、その後は1秒に1㎝ずつ長くなっていく。
・緑の線→10+6=16㎝で、その後は1秒に1㎝ずつ短くなっていく。
スタートから2秒後、青い線は13-2=11㎝、赤い線は12+2=14㎝なので、点Pから点Xまでの最短きょりは11㎝になります。
同じように紫の線は7+2=9㎝、緑の線は16-2=14㎝なので、点Qから点Xまでの最短きょりは9㎝になります。
(1)②
スタート時、次の図の青い線と紫の線の長さの差は13-7=6㎝ありますが、1秒ごとに青い線は1㎝ずつ短く、紫の線は1㎝ずつ長くなっていくので、その差は1秒間に1+1=2㎝ずつ縮まっていきます。
したがって、スタートしてから6÷2=3秒後に2つの線の長さは次の図のように等しくなり、その後は点Pが点Aに着くまでの間、青い線はどんどん短くなる一方、紫の線はどんどん長くなっていきます。
次は、スタートから8秒後の点Pと点Qそれぞれから点Xまでのきょりを確認してみます。
・青い線→5㎝で、その後は1秒に1㎝ずつ長くなっていく。
・緑の線→2+6=8㎝で、その後は1秒に1㎝ずつ短くなっていく。
スタートから8秒後、緑の線は青い線よりも8-5=3㎝長いのですが、その差は1秒ごとに1+1=2㎝ずつ縮まっていきます。
したがって、上の図の状態(スタートから8秒後)から3÷2=1.5秒後に青と緑の長さは等しくなり、その後は青い線の方が長くなります(次の図)。
以上から、PX(青い線)がQX(紫や緑の線)よりも短くなるのは、スタートしてから3秒後から8+1.5=9.5秒後までの6.5秒間になります。
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