12/01
Thu
2011
(1)
今年の夏に海へ行った人の人数は比の9で、昨年の夏に海へ行った人はそれよりも2割多いので、昨年の夏に海へ行った人の人数は、比の9×1.2=10.8と表せます。
また、今年の夏に山へ行った人の人数は比の7で、昨年の夏に山へ行った人はそれよりも2割少ないので、昨年の夏に山へ行った人の人数は、比の7×0.8=5.6と表せます。
夏に海や山へ行った生徒の分布を、次のように「今年の夏」と「昨年の夏」の2つに分けてベン図に表してみると、
・今年の夏に海へ行った生徒(比の9)→図のアイ
・今年の夏に山へ行った生徒(比の7)→図のイウ
・昨年の夏に海へ行った生徒(比の10.8)→図のオカ
・昨年の夏に山へ行った生徒(比の5.6)→図のカキ
となります。
また、問題文に「(今年の夏は)海にも山にも行った人数とどちらにもいかなかった人数は同じ」とあるので、図のイとエは同じ人数であることも分かります。
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。
問題文に「海や山に行った人数は昨年と変わりませんでした」とあるので、上の図の「アイウ」と「オカキ」の人数は同じです。
また、「昨年よりも今年の方が、海にも山にも行った人は14人少なく、どちらにも行かなかった人は8人多かった」とあるので、
・上の図のイはカよりも14人少ない
・上の図のエはクよりも8人多い
ということも分かります。
上の図の「アイ+イウ」は比の9+7=16、「オカ+カキ」は比の10.8+5.6=16.4なので、その差は16.4-16=0.4です。
また、「アイイウ」を「アイウ+イ」、「オカカキ」を「オカキ+カ」のように分け、その2つを次のような線分図に表して比べてみたとき、この図の「アイウ」と「オカキ」の人数は同じなので、比の差である0.4は、イとカの人数差である14人にあたることが分かります。
比の0.4が14人なら、比の1は14÷0.4=35人なので、今年の夏に海へ行った生徒(比の9)は、35×9=315人になります。
(2)
今年の夏に海へ行った生徒は315人、そして今年の夏に山へ行った生徒(比の7)は35×7=245人なので、ベン図の「アイ+イウ」は315+245=560人になります。
「アイイウ」をさっきと同じように「アイウ+イ」と分け、次のような線分図に表してみたとき、イとエの人数は同じなので、「アイウエ」と「アイウ+イ」の人数は等しいことが分かります。
この問題で求めたい「この学校の今年の全校生徒の人数」はベン図の「アイウエ」にあてはまる人数のことなので、答えは560人になります。
(3)
これまでに確認した条件のうち、
・ベン図のイはカよりも14人少ない
・ベン図のエはクよりも8人多い
・ベン図のイとエの人数は同じ
という3つをもとにして、イ、カ、エ、クの大きさの関係を線分図に表すと次のようになります。
上の図を見れば分かるように、エはカよりも14人少なく、クはエよりも8人少ないので、クはカよりも14+8=22人少ないです。
昨年の夏に海へ行った生徒(比の10.8)は35×10.8=378人、昨年の夏に山へ行った生徒(比の5.6)は35×5.6=196人なので、ベン図の「オカ+カキ」は378+196=574人になります。
「オカカキ」を「オカキ+カ」と分け、「オカキク」と並べて2本の線分図に表してみると次のような図になります。
上の図のクはカよりも22人少ないので、「オカキク」の人数は「オカキ+カ」の人数から22人を引けば求められます。
この問題で求めたい「この学校の昨年の全校生徒の人数」はベン図の「オカキク」にあてはまる人数のことなので、答えは574-22=552人になります。
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