忍者ブログ

気まぐれ解説カフェ(仮)

中学受験算数の入試問題を今日もゆるゆる解説中。算数プリントの無料ダウンロードは右横カテゴリ「プリントの無料ダウンロード」からどうぞ。

05/03

Fri

2024

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

08/08

Mon

2011

豊島岡女子2011【3】 ☆点の移動・円周上を3つの点が移動する問題☆


中心が同じ点Oである2つの円があります。大きい円の半径は2㎝、小さい円の半径は1㎝で、円の中心からのびている直線と大きい円との交わった点をA、小さい円との交わった点をBとします。点PとQは大きい円の周の上を、Pは反時計回りに10秒で1周し、Qは時計回りに5秒で1周します。また、点Rは小さい円の周の上を反時計回りに10秒で1周します。最初、2つの点P、Qは点Aにあり、点Rは点Bにあります。3つの点P、Q、Rが同時に動き始めるとき、次の各問いに答えなさい。ただし、3つの点P、Q、Rはそれぞれ一定の速さで動くものとします。
 
※ 画像はクリックすると拡大します。

tosim301.png










(1)
3つの点P、Q、Rが初めてひとつの直線の上に並ぶのは、動き始めてから何秒後ですか。
 
(2)
3つの点P、Q、Rを結んでできる三角形の面積を考えます。
 
三角形PQRの面積が最も大きくなるとき、その面積は何㎠ですか。
 
三角形PQRの面積が2回目に最も大きくなるのは動き始めてから何秒後ですか。
 
 
※ 続きを見る場合は、下の「解説はこちらから」をクリック!




(1)
まずは3つの点が1秒間に進む角度と動く方向をそれぞれ確認してみると、
 
・点P→1秒間に360÷10=36度ずつ、反時計回りに進む
・点Q→1秒間に360÷5=72度ずつ、時計回りに進む
・点R→1秒間に360÷10=36度ずつ、反時計回りに進む
 
となるので、点PとRは進む速さも方向も同じであり、円の中心Oと点P、Rの3つを結ぶと常に一直線となることが分かります。
 
また、「点P、R」と「点Q」が進む速さは36度:72度=1:2なので、次の図のように3つの点P、Q、Rが初めてひとつの直線の上に並んだとき、
 
・点PとRが進んだ角度→180×3分の1=60度
・点Qが進んだ角度→180×3分の2=120度
 
となることが分かります(180度を1:2に比例配分)。
 
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。

tosim302.png












点PとRは1秒間に36度の割合で進むので、60度進むのはスタートしてから60÷36=3分の5秒後になります。
 
【補足】
 
「毎秒36度ずつ進む点と72度ずつ進む点が、逆方向へ動いて合わせて180度進むまでにかかる時間」という感じで、旅人算っぽく180÷(36+72)=3分の5秒後と求めてももちろんOKです。
 
 
(2)の①
まずはこの問題を解くのに必要な予備知識の確認から始めます。ものすごく基本的な話なので「そこまで馬鹿にすんな!」と思う人もいるかもしれませんが、そういう場合は広い心でスルーしてください。
 
次の図の三角形ア~ウは、どれも辺ABとBCの長さが等しい二等辺三角形です。
 
この3つの三角形の底辺をすべてBCとすると、高さがもっとも高くなるのは角ABCが直角となるイのときなので、ア~ウの中で面積が最大なのはイであることが分かります。
 
つまり、辺ABとBCの長さが等しい二等辺三角形の面積が最大となるのは、角ABCが直角となるときであり、そのときのABCは直角二等辺三角形になります。

tosim303.png



次の図の三角形OPQは辺OPとOQの長さがどちらも2㎝で等しいので、その2辺が作る角POQが直角となるとき、三角形OPQの面積は最大となります。
 
また、そのときのOPQは直角二等辺三角形なので、面積は2×2÷2=2㎠です。

tosim304.png











上の図の辺ORとRPの長さはどちらも常に1㎝で等しいので、三角形PQRの面積はいつでもOPQの半分になります。

※ 三角形POQの面積は常に辺RQで2等分されるから。
 
つまり、三角形OPQの面積が最大であればPQRの面積も最大となるので、三角形PQRの面積の最大値は、上の図の三角形OPQの面積の半分にあたる2÷2=1㎠です。
 
 
(2)の②
さっきの図だと、「点P、R」と「点Q」の動いた角度の合計が90度になったときに三角形POQの内角である角POQが直角となり、そのとき円の中心角の残りは360-90=270度でした。
 
逆にいえば、「点P、R」と「点Q」の動いた角度の合計が270度になったとき、残りの角度は直角となるので、三角形OPQは再び直角二等辺三角形になります。
 
また、「点P、R」と「点Q」が進む速さは1:2なので、動いた角度の合計が270度となったとき、
 
・点PとRが進んだ角度→270×3分の1=90度
・点Qが進んだ角度→270×3分の2=180度
 
となることが分かります(次の図参照)。

tosim305.png











上の図で「点P、R」の動いた角度が90度となるのは、スタートしてから90÷36=.5秒後です。


PR

Comment

お名前
タイトル
E-MAIL
URL
コメント
パスワード

学校名で検索!

「フェリス」、「麻布」などの学校名を入力して検索すると該当記事の一覧が表示されます。 「該当なし」だったらごめんなさいm(_ _)m

最新記事

(12/18)
(12/17)
(12/16)
(12/15)
(12/14)
(12/13)
(12/12)
(12/11)
(12/10)
(12/09)
(12/08)
(12/07)
(12/06)
(12/05)
(12/04)
(12/03)
(12/02)
(12/01)
(11/30)
(11/29)

最新コメント

[11/07 ゆんたく]
[11/07 娘のママ]
[08/18 ゆんたく]
[08/18 NONAME]
[05/17 ゆんたく]
[05/16 グレートマジンガーZ]
[01/15 ゆんたく]
[01/14 NONAME]
[01/14 NONAME]
[01/14 NONAME]

プロフィール



HN:
ゆんたく
性別:
非公開
職業:
たびびと(Lv.4)
趣味:
チェロの演奏
自己紹介:
かつてゆんたくと呼ばれていたゆんたくです。

こんなゆんたくへ何か個人的に連絡したいことがおありでしたら、下記アドレスまでメールにてお願いいたします。

hassysar@gmail.com


カウンター





Copyright © 気まぐれ解説カフェ(仮) : All rights reserved

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]