忍者ブログ

気まぐれ解説カフェ(仮)

中学受験算数の入試問題を今日もゆるゆる解説中。算数プリントの無料ダウンロードは右横カテゴリ「プリントの無料ダウンロード」からどうぞ。

04/26

Fri

2024

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

09/16

Fri

2011

鎌倉学園2011【8】 ☆容積・円柱でつないだ2つの直方体に水を注ぐ問題☆


次の図のように、2つの直方体の水そうA、Bの側面に穴をあけ、そこに底面の直径が40㎝の円柱の管を横にして水平に取りつけ、水が通るようにしました。Aの上部からこの水そうが満水になるまで一定の割合で水を入れていきます。また、Bの底面には排水口があり一定の割合で水が流れます。
 
※ 画像はクリックすると拡大します。


kamag801.png










水を入れ始めてから13分20秒後のAの水面の高さは40㎝で、水を入れ始めてから59分24秒後のAの水面の高さは70㎝でした。次の問いに答えなさい。ただし、円周率は3.14とします。
 
(1)
毎分何リットルの割合で水を入れましたか。
 
(2)
排水口からは毎分何リットルの割合で水が流れ出ますか。
 
(3)
この水そうが満水になるのは、水を入れ始めてから何時間何分何秒後ですか。
 
 
※ 続きを見る場合は、下の「解説はこちらから」をクリック!



 


(1)
次の図のように、Aの水面の高さが40㎝になるまでに注いだ水は、円柱の管を通ってBへ流れることなく、すべてAの中へたまります。
 
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。


kamag802.png











上の図でAの容器にたまった水の量は50×50×40=100000㎤=100リットルです。
 
つまり、13分20秒=3分の40分間に100リットルの割合で水が入るので、1分間に入る水の量は100÷3分の40=7.5リットルになります。
 
 
(2)
容器Aの水面の高さが、管の下端である50㎝に到達するまでは、水が管を通ってBへ流れることはありません。
 
容器Aの水面の高さは、13分20秒の時点で40㎝になっているので、次の図のように水面の高さが50㎝になるまで、あと50-40=10㎝の余裕があります。


kamag803.png











上の図の黄色い部分の容積は50×50×10=25000㎤=25リットル、そして1分間に入る水の量は7.5リットルなので、上の図の黄色い部分を水が満たすのにかかる時間は25÷7.5=3分の10分間=3分20秒です。
 
したがって、容器Aの水面の高さが50㎝になるのは、水を入れ始めてから13分20秒+3分20秒=16分40秒後です。
 
容器Aの水面の高さが50㎝になるのは16分40秒後、容器Aの水面の高さが70㎝になったのは59分24秒後です。

59分24秒-16分40秒=42分44秒=15分の641分間に入った水の量は、7.5×15分の641=320.5リットルであり、その水は次の図の緑色の部分にたまっているはずです。


kamag804.png










上の図の緑色の部分は、容器Aだと深さ20㎝分、円柱の管(直径40㎝)も深さ20㎝分、そして容器Bだと深さ70㎝分にあたるので、それぞれの容積を求めてみると、
 
・容器Aの緑色の部分の容積→50×50×20=50000㎤=50リットル
・管の緑色の部分の容積(管の容積の半分)→20×20×3.14×50÷2=31400㎤=31.4リットル
・容器Bの緑色の部分の容積→50×50×70=175000㎤=175リットル
 
となります。
 
つまり、上の図の緑色の部分の容積の合計は50+31.4+175=256.4リットルとなるのですが、15分の641分間に入った水の量は320.5リットルなので、その差にあたる320.5-256.4=64.1リットルは、容器Bの底にある排水口から出ていったことが分かります。
 
したがって、排水口から1分間に流れ出る水の量は、64.1÷15分の641=1.5リットルになります。
 
 
(3)
容器に入る水の量は毎分7.5リットル、排水口から流れ出る水の量は毎分1.5リットルなので、容器にたまる水の量は7.5-1.5=毎分6リットルです。
 
水を入れ始めてから59分24秒経過したとき、次の図の青い部分に水がたまっているので、あとは黄色い部分を水で満たせば水そう全体が満水になります。


kamag805.png










上の図の黄色い部分のうち、容器AとBはどちらも深さ30㎝分の容積にあたるので、その合計は50×50×30×2=150000㎤=150リットルです。
 
また、円柱の管には59分24秒の時点で管全体の半分にあたる31.4リットルの水が入っていたので、黄色い部分の容積も31.4リットルになります。
 
つまり、上の図の黄色い部分の容積は150+31.4=181.4リットルであり、それを毎分6リットルずつ満たすのにかかる時間は181.4÷6=30分の907分間=30分14秒です。
 
したがって、水そう全体が満水になるのは、水を入れ始めてから59分24秒+30分14秒=1時間29分38秒後になります。



 
PR

Comment

お名前
タイトル
E-MAIL
URL
コメント
パスワード

学校名で検索!

「フェリス」、「麻布」などの学校名を入力して検索すると該当記事の一覧が表示されます。 「該当なし」だったらごめんなさいm(_ _)m

最新記事

(12/18)
(12/17)
(12/16)
(12/15)
(12/14)
(12/13)
(12/12)
(12/11)
(12/10)
(12/09)
(12/08)
(12/07)
(12/06)
(12/05)
(12/04)
(12/03)
(12/02)
(12/01)
(11/30)
(11/29)

最新コメント

[11/07 ゆんたく]
[11/07 娘のママ]
[08/18 ゆんたく]
[08/18 NONAME]
[05/17 ゆんたく]
[05/16 グレートマジンガーZ]
[01/15 ゆんたく]
[01/14 NONAME]
[01/14 NONAME]
[01/14 NONAME]

プロフィール



HN:
ゆんたく
性別:
非公開
職業:
たびびと(Lv.4)
趣味:
チェロの演奏
自己紹介:
かつてゆんたくと呼ばれていたゆんたくです。

こんなゆんたくへ何か個人的に連絡したいことがおありでしたら、下記アドレスまでメールにてお願いいたします。

hassysar@gmail.com


カウンター





Copyright © 気まぐれ解説カフェ(仮) : All rights reserved

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]