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2011

横浜女学院2011【4】 ☆組み合わせ・8個の点から選んで三角形や四角形を作る☆


次の図は、正方形の各辺を3等分した点A、B、C、D、E、F、G、Hをとったものです。このとき、次の問いに答えなさい。
 
※ 画像はクリックすると拡大します。


yokojo401.png












(1)
8個の点から7個の点を選んで、順番に点を結んで七角形を作ります。点の選び方は何通りありますか。
 
(2)
8個の点から3個の点を選んで、順番に点を結んで三角形を作ります。残りの5個の点も順番に結んで五角形を作ります。点の選び方は何通りありますか。ただし、三角形と五角形は重なってもよいものとします。
 
(3)
8個の点から4個の点を選んで、順番に点を結んで四角形を作ります。残りの4個の点も順番に結んで四角形を作ります。点の選び方は何通りありますか。ただし、2つの四角形は重なってもよいものとします。
 
 
※ 続きを見る場合は、下の「解説はこちらから」をクリック!



 


(1)
「8個の点から7個を選んで七角形を作る」のではなく、「8個の点から1個を取り除き、残った7個の点を結んで七角形を作る」という発想で考えればOKです。
 
A~Hの8個の点の中から、七角形の頂点として使わない1個を決める選び方は8通りあるので、答えは8通りになります。
 
 
(2)
三角形の頂点となる3個を決めてしまえば、残りの5個の点が自動的に五角形の頂点として使われるので、三角形の作り方が何通りあるのかだけを数えればOKです。
 
まずはあまり難しいことを考えずに、「とにかくA~Hの中から3つ選んで結べば三角形ができるじゃん」という軽いノリで話を進めてみます。
 
A~Hの8個の点から三角形の頂点となる3個を選び、それぞれ頂点1、頂点2、頂点3とすると、
 
・頂点1の選び方→A~Hの中から1個を選ぶので8通り
・頂点2の選び方→さっき選ばなかった7個の中から1個を選ぶので7通り
・頂点3の選び方→最後まで残った6個の中から1個を選ぶので6通り
 
となるので、その組み合わせは全部で8×7×6=336通りになります。
 
ただその数え方だと、たとえば次の図の青い三角形を「ABC・ACB・BAC・BCA・CAB・CBA」のように6回も数えてしまっています。
 
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。


yokojo402.png












つまり、さっきの計算で求めた「336通り」は、1つの三角形を6回重複して数えた場合の組み合わせなので、実際にできる三角形の組み合わせは、336÷6=56通りになります。
 
 
(3)
さっきの問題と同じように、まずは「A~Hの中から4つ選んで結べば四角形ができるよ」という感じで話を始めてみます。
 
A~Hの8個の点から四角形の頂点となる4個を選び、それぞれ頂点1、頂点2、頂点3、頂点4とすると、
 
・頂点1の選び方→A~Hの中から1個を選ぶので8通り
・頂点2の選び方→さっき選ばなかった7個の中から1個を選ぶので7通り
・頂点3の選び方→頂点1と2で選ばなかった6個の中から1個を選ぶので6通り
・頂点4の選び方→最後まで残った5個の中から1個を選ぶので5通り
 
なので、その組み合わせは全部で8×7×6×5=1680通りになるのですが、それだとさっきの問題のときと同じように、1つの四角形を何度も重複して数えてしまっています。
 
たとえば次の図の青い四角形には4つの頂点A、B、C、Dがあり、「ABCD」とか「BCAD」、あるいは「CADB」といったようにいろんな並べ方があります。


yokojo403.png













そこで、A~Dの4つの並べ方を数えてみると、
 
・1個目→A~Dの4個の中から1つを選ぶので4通り
・2個目→1個目で選ばなかった3個の中から1つを選ぶので3通り
・3個目→1個目と2個目で選ばなかった2個のどちらかなので2通り
・4個目→最後まで残った1個があてはまるので1通り
 
となることから、全部で4×3×2×1=24通りとなります。
 
つまり、さっきの計算で求めた「1680通り」は、1つの四角形を24回重複して数えた場合の組み合わせなので、実際にできる四角形の組み合わせは、1680÷24=70通りになります。
 
・・・という感じでめでたく終わりたいところなのですが、この問題にはもう1つだけ落とし穴が用意してあります。
 
たとえば次の図から青い4つの頂点を選んで四角形ABCDを完成させたとき、残り4つの頂点をつなぎ合わせればオレンジ色の四角形EFGHができます。
 
逆にいえば、自分ではオレンジ色の頂点を4つ選んで四角形EFGHを作ったつもりなのに、残り4つの頂点をつなぎ合わせれば青い四角形ABCDが自動的に完成します。


yokojo404.png












つまり、上の図の「青い四角形を作るぞー」と思ったときに実はオレンジ色の四角形もできており、逆に「オレンジ色の四角形を作るぞー」と思ったときには青い四角形もできているので、自分では「青い四角形」と「オレンジ色の四角形」を1回ずつ数えているつもりでも、実は2回ずつ数えてしまっているのです。
 
以上から、さっき求めた「70通り」だと、同じ四角形を2回ずつ重複して数えてしまっていることが分かったので、四角形を作るときの点の選び方は、全部で70÷2=35通りになります。
 
 
【補足】
 
(3)は8個の頂点を4個ずつに分けて四角形を2個作るので、「四角形を1個作るつもりが実は2個できてました、てへっ♪」という展開になるのですが、(2)は8個の頂点を使って三角形と五角形を作るので、「三角形を1個作るつもりだったのに、実は三角形がもう1個できてました」なんてことはあり得ません。
 
(3)だと最後に「÷2」が必要だけど、(2)はその必要がないのは、その違いが原因です。





 
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